セリエA第30節を終えて17位と、セリエA残留を争っているウディネーゼには、ある矛盾がある。GKも含めて代表選手だけで構成されるチームにもかかわらず、下位に苦しんでいるということだ。

確かに、ウディネーゼの代表選手たちに、ブラジルやアルゼンチン、ドイツ、スペインといった競合国のプレーヤーはいない。だが、彼らを過小評価してはいけないはずだ。7つの国のうち、6つは南アフリカでのワールドカップに出場するからである。その6カ国とは、スロベニアとセルビア、ガーナ、スイス、チリ、そしてもちろんイタリアだ。

11人の代表選手がいるという状況はそうあるものではない。それがプロヴィンチャ(地方の中小チーム)ならなおさらだ。セリエAのトップ4のうち、代表選手の数でウディネーゼを上回るのが、14人を擁する首位インテルだけであることが、それを示しているだろう。ウディネーゼの代表選手たちは以下のとおりだ。

GK: サミル・ハンダノビッチ(スロベニア代表)
DF: フアン・クアドラード(コロンビア代表)、クリスティアン・サパタ((コロンビア代表)、アクレサンダル・ルコビッチ(セルビア代表)
MF: クワドゥー・アサモア(ガーナ代表)、エマヌエル・バドゥ(ガーナ代表)、マウリシオ・イスラ(チリ代表)、ギョクハン・インレル(スイス代表)
FW: アレクシス・サンチェス(チリ代表)、シモーネ・ペペ(イタリア代表)、アントニオ・ディ・ナターレ(イタリア代表)

ウディネーゼのパスクワーレ・マリーノ監督は、「多くの代表選手たちがいるのに苦しんでいるのは、矛盾しているように思われるかもしれない。だが、今季はケガ人が続出したし、平均年齢が非常に低いんだ」と話している。