21日に30歳の誕生日を迎えたミランFWロナウジーニョ。各方面からのお祝いの言葉に、「みんなの愛情を感じている。ありがとう」と語った同選手は、家のソファーに座ってインタビューに応じてくれた。

――30年間で忘れられない思い出は?
「2002年のワールドカップ優勝と、05年に息子が生まれたこと。それと06年にバルセロナでチャンピオンズリーグに優勝したことだね」

――では、最悪だった日は?
「父が死んだとき、僕は8歳だった。彼と一緒に育つことができなかったのは、すごくさみしいね」

――もう繰り返したくないと思う過ちは?
「ピッチ内外で間違いはたくさんしてきた。でも今は、自分にできていないことを思うかな。仕事のために、息子の近くにいられないんだ。彼と一緒に住みたいよ」

――ずっと続いて欲しいと思うことは?
「一つだけだね。家族の健康だ。僕が唯一恐れているのは、サッカーのことじゃなくて、自分の近くにいる人たちの運命だよ」

――子供のころのロナウジーニョと言えば?
「ボールを持っていた。僕はボールと一緒に育ったんだ。父と叔父、兄が情熱を与えてくれた。いつでもどこででも、僕はドリブルしていたんだ」

――ほかに何か人生の思い出を教えてくれませんか?
「ファーストキスは11歳のとき。クラスメートのことが好きだったんだ。友達がセッティングしてくれてね。彼女がイエスって言うことを確信して、僕は彼女に近づき、キスをした。忘れられない瞬間だな」

――子供のころに1試合で23ゴールを決めたというのは本当ですか?
「本当だよ。でも、相手が弱かったから…」

――では、大人になってからのロナウジーニョと言えば?
「息子が生まれたときのことを思い出すね。試合でスタジアムに向かっているところだった。すぐに病院へ行きたかったんだけど、そうもいかなくてね。でも、鏡で自分のことを見た瞬間、すぐに変わったよ」

――サッカー選手になっていなかったら、何をしていました?
「間違いなく、ミュージシャンだよ。音楽は僕の第2の人生なんだ。サッカーの次にね」