巨人マイクロソフトが目覚めた!Windows phoneのコンテンツ戦略でiPhone Android迎撃へ
マイクロソフトは2009年11月12日、今冬、通信事業者各社から最新のWindows phoneが発売されるのに先立ち、都内 ホテルニューオータニ ザ・メイン 宴会場「芙蓉の間」において、「Windows phone ビジネス」に関する記者発表会を開催した。
同社では、日本において2003年よりスマートフォン向けOS「Windows Mobile」を提供しているが、最新版のOS「Windows Mobile 6.5日本語版」の投入にあわせて、Windows phoneとして、アプリケーションなどのコンテンツサービスを強化した。
■OSよりもコンテンツが大事 - マイクロソフト 堂山副社長
マイクロソフトが描くモバイル戦略について、同社 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業担当 堂山 昌司 氏は、現在のスマートフォンのモバイルビジネスを解説した。
携帯電話は第3世代に入り3.5/3.9と、10年前に比べると現在の3Gは夢のようなテクノロジーや通信環境となっている。その中で高速なCPUが携帯電話の中にも搭載され、今までパソコンの中に入れていたチップが携帯電話の中に入っていく時代となってきた。
パソコンの世界だけはなく、どんなコンシューマビジネスの世界でも、テクノロジーだけではなかなか進化しては行かない。ユーザーやアプリケーションによるエクスペリエンスによって、はじめて進化していくものだと述べた。
そういった中で、携帯電話は大画面化とともに多様な入力環境がサポートされ、着実に進化を遂げてきた。とくに最近のスマートフォンは目を見はるものがあり、スマートフォン市場は2009年に1億9,700万台へ、2012年には3億5,000万台まで成長するものと期待されている。
マイクロソフトの掲げている「3スクリーン+クラウドサービス」は、パソコンとテレビ、そして携帯電話のスクリーンのことであり、これらの機器とインターネットを利用したクラウドサービスとを組み合わせたシームレスな環境を繋いでいくという考えだ。
これからのWindows phoneでは、Windowsとともに「最高の体験を」「もっと自分らしく」をテーマに展開する。Windows Mobileはビジネスユースが多いと思われがちだが、マイクロソフトとしては、Windows Mobile 6.5をきっかけに、コンシューマにもWindows Mobileの世界を楽しんでもらおうと考えていると、これまでの路線を大きく変える指針を打ち出した。
マイクロソフト 堂山副社長は、
「Windows 6.5が大事なのではなく、6.5のコンテンツが一番大事であると思っている。Windows Mobileでなければ楽しめないヒューチャーを皆様に作り込んでいただいて、それを一緒になってプロモーションしていくエコシステムを大事にしている。
もうひとつ、我々は権利を大事にしている。セキュアな環境を提供しながら、創造のサイクルを大事にしたい。Windows phoneでは、Windows Marketplaceを如何に拡大していくか、いかにお客様に楽しんでいただくか、いかに皆様のコンテンツをマネタイズしていくのかといったことを、我々マイクロソフトは考えている。」
と、同社におけるモバイル戦略を語った。
マイクロソフトは、パソコン(Windows 7)とモバイル(Windows phone)、そしてテレビ(XBOX 360)をクラウドサービスを通じて結びつけ、グローバルに展開していきたいとしている。
■アプリケーション配信サービスを開始へ
マイクロソフトの「Windows Mobile 6.5 日本語版」は、スマートフォン用OSの最新版にあたる。マイクロソフトは、同OSを搭載したWindows phone向けアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」を、12月上旬より日本国内で開始する。
Windows Mobile 6.5日本語版は、タッチスクリーン操作に対応した新しいUIを採用。ウェブブラウザーとしてInternet Explorer Mobile 6を標準搭載し、パソコン向けウェブサイトの閲覧性をさらに向上させた。
またスマートフォンに保存した連作先、予定表、写真などのデータをクラウド上に同期し、バックアップできる無償サービス「Microsoft My Phone」にも対応している。
「Windows Marketplace for Mobile」は、ゲーム、ユーティリティ、各種コンテンツなどのWindows phone向けアプリケーションを、パソコンを介さなくてもWindows phoneから直接購入し、ダウンロードできるアプリケーション配信サービス。同サービスを利用することで、ユーザーは厳選された高品質な Windows phone向けアプリケーションの中から必要なものを手軽に探し、手元のWindows phoneで購入し、インストールすることができる。
参加企業パートナーには、ドラゴンボールなどの少年ジャンプの発行元でも知られる集英社やBiohazardなどのゲーム制作会社カプコン、コナミなど、大手ゲーム会社空のコンテンツ提供も発表された。
またソフトウェア開発者にとっては、同サービスを利用することで、Windows phone向けアプリケーションを世界中へ配信し、販売できるようになる。日本国内では、すでに30社のソフトウェアベンダーなどが同サービスへのアプリケーション配信を決定している。
「Windows Marketplace for Mobile」は、OSにWindows Mobile 6.5を搭載したWindows phoneで利用できるが、Windows Mobile 6/6.1を搭載したスマートフォンにも近日中に対応予定としている。
マイクロソフトは、これまでコンテンツやサービスはサードパーティにゆだねる姿勢を通してきたが、サービスの提供環境をい整えるなど、大きく方針を転換したようだ。こうした変革の背景には、アップルのiPhone、GoogleのAndroidの登場による危機感があるのだろう。
PDAの時代から、コンテンツ・サービスなきガジェットといわれ続けてきたが、Windows Mobileだが、巨人マイクロソフトの本気で、ようやく輝きはじめそうだ。
これで、Windows phone、iPhone、Androidの争いは、面白くなってきた。
■Windows Mobile 公式サイト
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同社では、日本において2003年よりスマートフォン向けOS「Windows Mobile」を提供しているが、最新版のOS「Windows Mobile 6.5日本語版」の投入にあわせて、Windows phoneとして、アプリケーションなどのコンテンツサービスを強化した。
マイクロソフトが描くモバイル戦略について、同社 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業担当 堂山 昌司 氏は、現在のスマートフォンのモバイルビジネスを解説した。
マイクロソフト株式会社 代表執行役 副社長 コンシューマー&オンライン事業担当 堂山 昌司 氏 |
携帯電話は第3世代に入り3.5/3.9と、10年前に比べると現在の3Gは夢のようなテクノロジーや通信環境となっている。その中で高速なCPUが携帯電話の中にも搭載され、今までパソコンの中に入れていたチップが携帯電話の中に入っていく時代となってきた。
パソコンの世界だけはなく、どんなコンシューマビジネスの世界でも、テクノロジーだけではなかなか進化しては行かない。ユーザーやアプリケーションによるエクスペリエンスによって、はじめて進化していくものだと述べた。
そういった中で、携帯電話は大画面化とともに多様な入力環境がサポートされ、着実に進化を遂げてきた。とくに最近のスマートフォンは目を見はるものがあり、スマートフォン市場は2009年に1億9,700万台へ、2012年には3億5,000万台まで成長するものと期待されている。
マイクロソフトの掲げている「3スクリーン+クラウドサービス」は、パソコンとテレビ、そして携帯電話のスクリーンのことであり、これらの機器とインターネットを利用したクラウドサービスとを組み合わせたシームレスな環境を繋いでいくという考えだ。
これからのWindows phoneでは、Windowsとともに「最高の体験を」「もっと自分らしく」をテーマに展開する。Windows Mobileはビジネスユースが多いと思われがちだが、マイクロソフトとしては、Windows Mobile 6.5をきっかけに、コンシューマにもWindows Mobileの世界を楽しんでもらおうと考えていると、これまでの路線を大きく変える指針を打ち出した。
マイクロソフト 堂山副社長は、
「Windows 6.5が大事なのではなく、6.5のコンテンツが一番大事であると思っている。Windows Mobileでなければ楽しめないヒューチャーを皆様に作り込んでいただいて、それを一緒になってプロモーションしていくエコシステムを大事にしている。
もうひとつ、我々は権利を大事にしている。セキュアな環境を提供しながら、創造のサイクルを大事にしたい。Windows phoneでは、Windows Marketplaceを如何に拡大していくか、いかにお客様に楽しんでいただくか、いかに皆様のコンテンツをマネタイズしていくのかといったことを、我々マイクロソフトは考えている。」
と、同社におけるモバイル戦略を語った。
マイクロソフトは、パソコン(Windows 7)とモバイル(Windows phone)、そしてテレビ(XBOX 360)をクラウドサービスを通じて結びつけ、グローバルに展開していきたいとしている。
通信事業者各社のWindows phone |
■アプリケーション配信サービスを開始へ
マイクロソフトの「Windows Mobile 6.5 日本語版」は、スマートフォン用OSの最新版にあたる。マイクロソフトは、同OSを搭載したWindows phone向けアプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」を、12月上旬より日本国内で開始する。
アプリケーション配信サービス「Windows Marketplace for Mobile」 |
Windows Mobile 6.5日本語版は、タッチスクリーン操作に対応した新しいUIを採用。ウェブブラウザーとしてInternet Explorer Mobile 6を標準搭載し、パソコン向けウェブサイトの閲覧性をさらに向上させた。
またスマートフォンに保存した連作先、予定表、写真などのデータをクラウド上に同期し、バックアップできる無償サービス「Microsoft My Phone」にも対応している。
「Windows Marketplace for Mobile」は、ゲーム、ユーティリティ、各種コンテンツなどのWindows phone向けアプリケーションを、パソコンを介さなくてもWindows phoneから直接購入し、ダウンロードできるアプリケーション配信サービス。同サービスを利用することで、ユーザーは厳選された高品質な Windows phone向けアプリケーションの中から必要なものを手軽に探し、手元のWindows phoneで購入し、インストールすることができる。
参加企業パートナーには、ドラゴンボールなどの少年ジャンプの発行元でも知られる集英社やBiohazardなどのゲーム制作会社カプコン、コナミなど、大手ゲーム会社空のコンテンツ提供も発表された。
またソフトウェア開発者にとっては、同サービスを利用することで、Windows phone向けアプリケーションを世界中へ配信し、販売できるようになる。日本国内では、すでに30社のソフトウェアベンダーなどが同サービスへのアプリケーション配信を決定している。
「Windows Marketplace for Mobile」は、OSにWindows Mobile 6.5を搭載したWindows phoneで利用できるが、Windows Mobile 6/6.1を搭載したスマートフォンにも近日中に対応予定としている。
マイクロソフトは、これまでコンテンツやサービスはサードパーティにゆだねる姿勢を通してきたが、サービスの提供環境をい整えるなど、大きく方針を転換したようだ。こうした変革の背景には、アップルのiPhone、GoogleのAndroidの登場による危機感があるのだろう。
PDAの時代から、コンテンツ・サービスなきガジェットといわれ続けてきたが、Windows Mobileだが、巨人マイクロソフトの本気で、ようやく輝きはじめそうだ。
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