アイェレット・ゾラー
 15日より全世界同時公開となった、映画「天使と悪魔」。2006年に公開され、興行収入91億円を超える大ヒットとなった「ダ・ヴィンチ・コード」シリーズの第2弾であり、トム・ハンクス演じるラングドン教授がイルミナティの復活と新たな計画が密かに進行していることを突き止め、ローマで繰り広げるサスペンス大作だ。今回、ヒロインに抜擢されたのは、イスラエル出身の女優・アイェレット・ゾラー。ラングドン教授を手助けする研究者を知的な美しさで熱演した。プロモーションの為来日した彼女に、ヒロイン起用の感想、撮影の苦労話などを聞いた。

――ダン・ブラウン著の「天使と悪魔」は世界的な大ベストセラーであり、前作の「ダ・ヴィンチ・コード」は日本国内だけでも興行収入91億円を超えてヒットしていますが、ヒロインに起用されてプレッシャーは無かった?

アイェレット・ゾラー:全く無かったわ。このお話をいただいた時、興奮して飛び上がったくらい。このような素敵な作品に携われてとても嬉しいです。

――本作には女性キャストがほとんどおらず、男性キャストに囲まれての撮影現場だったと思うのですが、いかがでしたか?

アイェレット・ゾラー:周りが男の人ばかりだとプリンセス扱いしてもらえて楽しかったわ。みんなとても親切だし、何より素敵な男性ばかりだったから。ロンハワード監督は俳優達に自由に演技をさせてくれるし、トムという素晴らしい役者さんと共演できたことはとてもいい経験よ。

――アクションも多く、危険なシーンもありますが、最も苦労したシーンはどこですか?

アイェレット・ゾラー::ローマで撮影していたときのことだけど、街中に何台もカメラが仕掛けられてるのに気付かずに、振り返るとそこにもカメラがあって、とても驚きました。そこから常に緊張感をもって気を配るのは苦労した思い出かもしれません。

――ローマの素晴らしい建築物、美術品なども映画の見所ですね。日本で好きな景色、場所などはありますか?

アイェレット・ゾラー:私は日本がとても大好きなんだけど、最近は仕事でしか日本に訪れていないのでゆっくりと観光ができていないんです。今回の来日で少し神社を見たりしましたけどね。ローマでの景色は本当素晴らしかった。撮影期間も長かったので色々なものを見ました。

――では、あなたが役柄のヴィットリア・ヴェトラのような科学研究者だったら、どんな物を開発したいですか?

アイェレット・ゾラー::自分の息子がいい子になるようなマシーンを開発するかしら(笑)

――最後にこの映画の見所を教えてください。

アイェレット・ゾラー::「天使と悪魔」というタイトルに表現されている通り、“光と影”、“善と悪”という対比されるものが綿密に重なって完成されたストーリーになっています。サスペンスとスリルが味わえる大作となっているのでぜひ劇場で観てくださいね。

「天使と悪魔」ストーリー

ラングドンは今回、歴史上最も謎に包まれた秘密結社・イルミナティの復活の証拠を発見し、彼らが最大の敵とみなすカトリック教会=ヴァチカンに致命的な脅威が迫っていることを知る。イルミナティの計画が密かに進行していることを突き止めたラングドンはローマに飛び、400年の歴史を持つ古代のシンボル=暗号をたどりながらヴァチカンを救う唯一の手掛りを探っていく…。

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