米国でのWBC視聴率、わずか2%!? 大会への温度差が生んだ「特別ルール」への違和感
ワールドベースボールクラシック(WBC)の第2ラウンドが始まり、日本は強敵のキューバに6−0で快勝した。
対戦前は悲観的な材料ばかりが報道された。
キューバは、WBCが始まるまでの野球世界一決定戦「IBAFワールドカップ」で37回中25回も優勝している強豪。今大会の第1ラウンドB組でも、3戦3勝して勝ち上がってきた。その3試合で打ったホームランは11本。たたき出した得点はなんと29点だ。しかも先発には、最速164キロのストレートを持つ怪物左腕チャップマンを立ててきた。
だが、04年のアテネオリンピックと06年WBCのキューバ戦に登板し、2戦とも勝利投手になっている松坂はキューバ打線の抑え方を心得ており、キレの良い変化球を効果的に使って6回を5安打無失点の好投を見せた。また、打線も制球が定まらないチャップマンの弱点を衝いて攻略。クリーンヒットこそ少なかったが、つなぎの打撃で6点を奪った。不利を予想されても、こんな試合ができるのだから野球は面白い。
とりあえず今回は松坂が好投を見せたから良かったものの、もし打ちこまれていたら、WBCの「特別ルール」が物議をかもしたはずだ。それは、投手の「投球数制限」と「登板間隔制限」である。
WBCにおける、投手に対する主な制限をここであげておこう。
■投手の1試合あたりの投球数制限
第1ラウンド=70球
第2ラウンド=85球
準決勝・決勝=100球
(制限投球数を迎えても、対戦打者の打席が終了するまで投球することはできる)
■登板間隔制限
50球以上投げたら中4日、30球以上・50球未満と30球未満でも連投した場合は中1日空けなければ登板することができない。
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