いまからさかのぼること30年以上前、『世界の料理ショー』という料理番組があったのをご存じだろうか? ワインを飲みつつ軽快に調理をし、トークで観客を笑わせる素晴らしきエンターテイナーの姿が、今も目に焼き付いている人も少なくないはずだ。そう、そのエンターテイナーこそ、『世界の料理ショー』の顔、グラハム・カー氏である。

『未来検索ガジェット通信』はグラハム・カー氏に対して、なんとインタビューをすることに成功! 当時のことや、日本のファンに対する貴重なコメントをいただくことができた。ぜひ、グラハム・カー氏が皆さんに贈る、ファンにとってこの上ない絶妙なインタビューの味に舌鼓を打ってほしい。

記者: 私は幼児ながら『世界の料理ショー』に対して、生まれてはじめて観た最高のバラエティ番組だと感じていました。しかし番組が終了し、数十年が経ちます。いまのグラハム・カーさんが何をしているのか気になるところです。

カー: 私の仕事? 私はちょうど、テレビ東京に対して取材を受け、それが終わったところです。あなたが望むなら、テレビ東京の担当者を紹介しますよ。いろいろ聞けるかも……。私のプライベートですが、非常に多くのコンサルティングや講義、インターネットウェブサイトの仕事をしています。個人的には、自分自身のライフスタイルについて賢い選択をしていくために、より深くキリスト教を学んでるところです。

記者: グラハム・カーさんはいつも番組でワインを飲んでいましたが、酔うことはないのかと心配していました。酔うからこそ、あの軽快なトークができたのでしょうか?

カー: あれは本当にワインを飲んでたんですよ。でも、私は決して酔っぱらいませんでした。ワインを飲むのには理由があって、コマーシャルにいくきっかけを与えるために、ちょっとだけワインをすするだけでした。

記者: たまに料理を失敗してしまうシーンがありましたが、それでも最後には上手に仕上げていますよね。料理を成功させるヒケツはあるのでしょうか?

カー: 料理を失敗することはわずかだったと思います。私は1回の番組を撮影するにあたり、19時間におよんで料理の研究開発とあらゆるリハーサルをしてたんですよ。でも……、ピーマンの肉詰めが酸っぱくなったことがありましたよ!『世界の料理ショー』は、番組のラストにお客さんを食事に招くでしょう? そのお客さんは若い学生で、ピーマンの肉詰めを食べて「げっ!」と言ってました……。私の感想も同じだった。この騒動は、なかなかの物議を引き起こした記憶があります!

記者: グラハム・カーさんは奥様と多くのレストランを訪ね、そしてレビューしていましたよね。なかには「私のほうがもっと上手に作れちゃいますヨ」みたいな、けっこう辛口の評価をしていたレストランもありましたが、苦情などはこなかったのでしょうか?

カー: 問題があったり料理に対して不満があれば、私たちはハッキリと番組で言うとあらゆるレストランに話していました。でも、大部分は私も妻もほとんど美味しく食べられましたね。レストランのチーフたちは、みなさん丁寧な人が多くて良かったです。

記者: 日本のファンや『未来検索ガジェット通信』を読んでいる読者の皆さんにコメントを頂けると幸いです。

カー: 日本のファンのみなさん、実は私も妻も、日本への旅行が大好きなんです。なによりも、気前がよくて素晴らしい日本人たちも大好きです。そして和食は、とても根気よく丁寧に作られている印象を受けました。皆さんの成功がいつまでも続きますように祈っています。

グラハム・カー氏は現在も奥様と仲むつまじく、健康的な食生活を送っている。その証拠にグラハム・カー氏は、自分のことをお話になるとき、頻繁に “私たちは〜” という言葉を使っていた。そう、取材も撮影もいつも奥様と一緒なのだ。実は奥さまは番組スタッフなので当然かもしれないが、それほど奥様を愛しているという証拠でもある。

グラハム・カー氏は現在、より健康的な食生活をおくるべく、独自の調理法を世に広めているとのこと。数十年の時を経たいまでも愛されるキャラクターのグラハム・カー氏。これからも、日本のファンや世界中のファンを、グラハム・カー氏の魅力で虜(とりこ)にしてほしいものだ(この春、日本でDVDも発売される)。最後に、記者の質問にこたえてくださったグラハム・カー氏に深く感謝したい。『未来検索ガジェット通信』は、今後もグラハム・カー氏を応援していくつもりだ。
 
 
こんなグルメの記事や情報もあります
Graham Kerr Official site
今年の注目すべき駅弁はコレだ! 注目駅弁ベスト3
宅配ピザの店員がホンネを語る困った客ベスト6
【渡米取材】日本×アメリカ『クォーターパウンダー』対決!
『どこでもいっしょ』トロ生みの親・南治一徳氏が選ぶ三ツ星レストラン