今回の【どっちが勝ち組でショー!】は、青山テルマVS加藤ミリヤ。共に若く、お洒落な音楽を世に送り出す若い女の子達のカリスマ・ディーバ。よく似たエキゾチックな容姿と、優しいメロディに聞きやすい歌声を乗っけたソフトなR&B。この独特な音楽スタイルを日本に定着させた最初の世代といえるこの二人。どっちが年上か知ってますか?


1987年10月27日 生まれの21歳、父方の祖父がトリニダード・トバゴ人の青山テルマは、上智大学国際教養学部に通う現役大学生。今年初め携帯電話のコマーシャルで繰り返し流れた『そばにいるね feat. SoulJa』が女子高生を中心に大ヒットし、その後のシングル『何度も』、『守りたいもの』も好調なセールスを記録した。12月にはニューシングル『大っきらい でもありがと』をリリースする。今年のNHK紅白歌合戦出場予定だ。
「落ち込んでいるときにポンと届いた友達からの励ましメール。」のようなとぎれとぎれの言葉が妙にココチよい。懐かしいソバージュヘアに白帽子など、個性的なファッションは若者に人気で「テルマー現象」なる、いかにも渋谷っぽい呼ばれ方をする。

一方、1988年6月22日生まれの加藤ミリヤは今年20歳。15歳くらいから音楽活動をしていて、高い才能を持つ。完全に黒人アーティストを意識したHIP-HOPとR&Bの融合という確立したスタイルがあり、「他の人の曲を自分の曲に重ね合わせる」という、これまた80〜90年代洋楽ファンにはうれしい「サンプリング」という技法を用いた楽曲も多い。
若者は気が付かないかもしれないが、ミリヤの紡ぎだす音楽は新しい様で古い。いい意味で洋楽の黄金時代(80〜90年代初め)の香りがする。20年前にタイムスリップする映画『バブルへGO!!』主題歌の『Eyes on you』が妙にマッチしていたように。R35世代にも受け入れやすい曲をつくる。

なにがそう思わせるのか分からないが、ミリヤはり若く見えない。子供の1人くらい産んでいそうな、落ち着いたオーラがある。
今年2月にリリースされた『19 Memories』のPVは、「妊娠して彼氏に捨てられ自暴自棄になった少女が、クラブでナンパされた男二人とベッドになだれ込む」という過激なストーリーだが、明け方の渋谷の街をつつむ光景として曲のイメージにそれを押し込み、涼しい顔をして街を横切るミリヤは完全に19歳より上から目線だ。

いまは横並びの二人だが、ミリヤの方が安定している。

実際は1コ年上なのに若く見える青山テルマはこの先、大人への上手な脱皮が課題だ。小柳ユキ、クリスタル・ケイなど今までのこの路線は学生から大人のオンナになった途端に曲調が変わり、ヒットが続かなくなった。ハイレベルな新人アーティストもこの先どんどん出てくる。テルマの支持層、若者達は新人に目が移りやすく、小柳・クリスタルのような大人の根強いファンをどれだけ囲い込むことができるかが、生き残り勝負だ。

田中ロウマとのフューチャーリング「Forever Love feat.青山テルマ」(2008年3月)などさわやかでクールな曲も歌いこなすテルマ。今後はライブ活動にも期待がかかる。彼女の明るい性格はライブを見れば一目瞭然だ。圧倒的なライブ・パフォーマンスで他より頭一つ飛び抜けた、カリスマ・ディーバ『MISA(ミーシャ)』のような存在にいつかなれるか。

(編集部:宇佐木野ミミ)

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