アスレティック・ビルバオ戦後、レアル・マドリーのミヤトビッチSDが審判の判定に対して不満をぶちまけたことで、スペインメディアはこの話題で賑わっているが、ミヤトビッチSDの審判批判は、逆に他のクラブから批判されるという結果を招いている。

 バレンシアのエメリー監督は、「彼らが審判への不満を漏らすなんて恥ずかしい。オサスナ(最下位)なら文句も言えるだろうが、自分たちのミスを第三者で正当化している。それは非常に恥ずかしいことだ」とビッグクラブがとる行為ではないとバッサリ。

 一方、2004-05シーズンからビジャレアルの指揮を執り、スペインで5シーズン目に突入したチリ人指揮官ペジェグリーニ監督は、審判の判定を巡る話題が常に取り沙汰されるのが不思議でならないと語った上で、「全ての試合で審判の判定について分析すれば、チームにとって有利にも、不利にもなる判定はある。だから、一つの判定に絞って審判にプレッシャーをかけようとするのは良くない」とコメントしている。

 また、レアル・マドリーTVでのミヤトビッチSDの「レアル・マドリーの3連覇を望まない人がいる」発言についてセビージャのデル・ニド会長は、「単に笑える」と一蹴している。

 さすがのカルデロン会長も試合後、感情が高ぶっていた故の発言であるとしながらも、「審判をサポートする必要がある。私は、レアル・マドリーのような偉大なクラブは、審判の判定、選手のケガ、不運を言い訳にはできないと常々言っている」と語り、ミヤトビッチSDらが繰り返し行う審判批判に苦言を呈している。

(スペイン通信)