ニースのFWバカリ・コネ(コートジボワール代表)の移籍交渉がマルセイユとの間で進められてきたが、ニースのモーリス・コーエン会長は8日、マルセイユとの交渉を打ち切ったと発表した。レキップ紙がウェブ版で報じている。

 ニースはマルセイユが提示した850万ユーロ(約14億3000万円)に対して、900万ユーロに加え、100万ユーロと再移籍の場合に移籍金の15%というインセンティブを要求したが、マルセイユ側がこれに応じなかった模様だ。

 ニースは、パリ・サンジェルマンをはじめとする他のクラブとの交渉にも応じているが、コネの希望はマルセイユだった。コネは現在、体調不良を理由に診断書を提出してシーズン前の合宿に参加していない。コーエン会長は、練習に参加しなければ「他のクラブとの交渉も中断する」としている。

 バカリ・コネは1981年生まれの26歳。2004年からコートジボワールの代表としてこれまで31試合に出場、7ゴールをあげている。母国とカタールのクラブを経て、2003年にフランスに渡った。ロリアン(当時2部)での2シーズン目に24ゴールで得点王に輝き、翌年ニースに移籍してリーグ・アンでデビューを果たした。3シーズン目の昨季はチーム最多で総得点の4割に相当する14得点をあげ、エースとして活躍した。163センチと非常に小柄だが、テクニックとスピードに加え、ゴールへ突進する意欲も旺盛で、リーグ・アン屈指のFWに成長している。