チェルシーのモウリーニョ監督<br>【photo by B.O.S.】

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 英国各メディアは19日の深夜、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が電撃退団すると報じた。18日のチャンピオンズ・リーグで、格下のローゼンボリにまさかの引き分けを喫した直後の退団となった。モウリーニョは、昨シーズンからオーナーのロマン・アブラモビッチを含むチェルシー首脳陣と確執関係にあると伝えられていた。

 モウリーニョは19日の午後6時、キャプテンのジョン・テリーを含む5選手に対し、携帯電話で退団の意思を伝えるメールを送信。このポルトガル人監督の退団については、クラブとも合意の上であり、20日中に正式発表が行なわれる予定だ。

 2004年にチェルシーの監督に就任したモウリーニョは、就任初年度からプレミアリーグを制し、2005-06シーズンにはリーグ連覇も達成。また、FAカップを1度、そしてリーグカップを2度制するなど、その存在はプレミアリーグでも屈指の名将として認められていた。しかし、今シーズンは開幕当初から本調子ではなく、2日のアストン・ビラ戦で敗戦を喫して以来、3試合連続で未勝利。リーグでも5位に沈む低調ぶりだった。

 チェルシー首脳陣との確執から退団の噂が報じられてきたモウリーニョだが、今年の2月には、「私が自分からクラブを去ることはない。クラブや選手、そしてサポーターに対して、そんなことはできない。辞めるなら、契約期間を全うするか、クラブが私を解任するかのどちらかだ」と語るなど、2010年までの契約を全うするものと見られていた。

 チェルシー側は、すでに後任候補の選定に入っており、スペインのセビージャで指揮を取るファンデ・ラモスが最有力候補に挙げられている。