ネットから世界へ、30年後の17歳・LUMI率いる元気ロケッツ

　米・ニューヨークで起きた同時多発テロから5年が過ぎた昨年9月11日、無名のアーティストによるビデオクリップが一人のジャーナリストの手によりインターネット上に登場。モノクロームの少女が無垢な表情で、青い地球の美しさと境界線の無い世界を歌う楽曲「Heavenly Star」は、「このビデオを広めて下さい！」というメッセージの下、YouTubeやMySpaceを通じて瞬く間に世界中へと広がっていった。

　17歳の少女・LUMIがボーカルを務める“元気ロケッツ”というグループは、現在から30年後に結成。LUMIは宇宙で生まれた最初の赤ん坊で、まだ地球へ来たことがなく、彼女は未来に生きているという設定となっている。「Heavenly Star」はゲームクリエイターの水口哲也（Q ENTERTAINMENT）プロデュースの下、YUKIなどのプロデュースを手掛ける玉井健二（アゲハスプリングス）が楽曲プロデュースを、丸野優（GLMV）が映像制作を手掛けている。

　同曲は、今年2月に発売した水口氏プロデュースによるPSP用ソフト「ルミネス2」に起用され、翌日に発売されたアナログ盤は発売1週間で完売。YouTubeでは、無名のアーティストとしては異例の30万を超える閲覧数を記録し、現在も毎日2、3千人のペースで増加している。

　今月4日には、元気ロケッツのデビュー両A面シングル「Heavenly Star / Breeze」が発売。7日には、世界7大陸で22時間に渡って開催される、米元副大統領アル・ゴア氏を中心メンバーとした地球温暖化防止を訴えるコンサート「LIVE EARTH」の幕張メッセ会場で、オープニングアクトとして出演が決定。日本初となるホログラム（光と映像を最先端の技術で組み合わせることにより創り出される立体3D）での出演を予定している。

　LIVE EARTHはインターネットを通じて全世界に生配信され、東京・幕張メッセでは7日12時から21時10分まで、元気ロケッツ、RIZE、絢香、大塚愛、AI、XZIBIT、abingdon boys school、Cocco、LINKIN PARK、倖田來未、RIHANNAが出演。京都・東寺では7日23時から翌8日1時まで、RIP SLYME、UA、BONNIE PINK、Michael Nyman、Yellow Magic Orchestraが出演する。

・Genki Rockets - アーティスト情報

・Live Earth Japan｜Live Earth
・元気ロケッツ(Genki Rockets) - Lumines ll
・いろいろ初挑戦 - 水口日記