クレメンスが、NFL殿堂入りのジョン・マドンのバスでマイナー登板移動―。ニューヨークの地元紙「ニューヨーク・ポスト」紙の電子版は21日付けで、ヤンキースと電撃契約を結び、マイナーリーグで調整中のロジャー・クレメンス投手が、ダブルA登板に備えてユニークな移動手段で、ニュージャージー入りする、と報じた。
 記事によるとクレメンスは、チームのビリー・コナーズ投手コーチと共に、NFLのスーパー・ボウルや、米国ネットワークABCのマンデーナイト・フットボールの解説でお馴染みの、ジョン・マドンの自家用バスを利用する移動手段を確保した、というもの。殿堂入りしているジョン・マドンは、全米でも最も有名なNFLの解説者だが、同時に大の飛行機嫌いでも有名で、マンデーナイト・フットボールと大型契約を結んだ際にも、全ての移動を陸路で行うことを条件にしたことで知られている。ちなみに、彼は所有する豪華絢爛のカスタム・メイド・バスを「マドン・クルーザー」と名付けている。

 記事によると、クレメンスは、23日にニュージャージーの州都であるトレントンにあるダブルAで、2度目で最後となる調整登板を行う予定。また同記事は、その場合、クレメンスは、最短で26日にトロントで行われるブルージェイズ戦で、先発することが濃厚だと伝えている。