ヒロイン・ヨリ役の山田優

写真拡大 (全24枚)

史上初の焼肉映画。北九州を舞台に焼肉を愛する料理人の対決を描いた「THE 焼肉MOVIE プルコギ」が、5月5日より全国ロードショーとなる。2007年ベルリン国際映画祭に新設された「食を楽しむ映画」部門にも正式出品が決定したこの映画の試写会が、11日東京のニッショーホールで行われ、グ スーヨン監督、松田龍平、山田優、ARATA、前田愛、桃井かおりが舞台挨拶に登壇した。

グ スーヨン監督は、「東京に来てホルモンをゲテモノだといわれムカつき、目にものをみせてやろうと思って映画を作った。食は小さいころからの生活や環境に左右される。食べ物の好みが合わない人とは、友達にも夫婦にもなれないことがあるので、人間を表すドラマとして焼肉はぴったりだ」と、この映画への思いを熱く語った。

達人の味を習得するため修行に励むタツジ役の松田龍平は、「包丁を使ったことがなかったが、りんごの皮をむけるようになった。食がテーマの映画ということで、現場には常に食べ物があり、お腹がすくとつまみに行っていた。独特な雰囲気の役で、自分にないものが沢山あり、すごく勉強になった」と、言葉を選びながら静かに語った。

映画初ヒロインであった山田優は、「コプチャン(小腸)を絞るシーンがあり、焼き肉屋さんで教えてもらったら、そこで働いてもいいというくらいに上達した。蹴りは龍平君が思いっきりやってもいいと言ってくれたので、自然体で思いっきりやらせてもらった」と、撮影を振り返った。

タツジと焼肉バトルを繰り広げるトラオ役のARATAは、「肉を焼くときのタイミングを意識するようになった。映画では肉を使った今までに見たことがない料理を作ったが、その全てが衝撃のメニューだった」と、自らの焼肉料理を振り返った。

人気テレビ番組「ヤキニクバトルロワイヤル」のレポーター役を務めた前田愛は、「アナドル役(アナウンサーアイドル)で、レポーターの雰囲気がすごく楽しかった。でも、名前がなかったので何という名前なんだろうと考えていた。トラオの料理は、液体窒素を使ったりして科学の実験みたいで楽しかった」と語る。

大手焼肉チェーン店のオーナー役である桃井かおりは、「金持ちで味が分かる女は、日本では私しかいないでしょ。映っているときはいつも食べているが、たい焼きを17枚食べて嫌いになった。ここに立っている人たちは、新しいタイプの俳優で、はっきりしゃべらないナチュラルローで頼もしい。私も小さくしゃべるイメージに変える」と、共演した若き俳優たちを賞賛した。

最後に監督が、「パンフレットに、『おなかも心も満たされる食エンタテインメント』と書いてあるが、それはウソ。この映画を見るとお腹がすく。腹がへって仕方なくなる。心の方も愛が欲しくなる気分になって帰って欲しい」と語り、舞台挨拶を締めくくった。

この映画を見て、どれくらいお腹がすくのかは映画館で体験して欲しい。

監督:グ・スーヨン
主題歌:山崎まさよし
キャスト:松田龍平、山田優、ARATA、倍賞美津子、ムッシュかまやつ、田口トモロヲ、竹内力、前田愛、津川雅彦、桃井かおり 他
配給:ファントム・フィルム
(C) 2006 プルコギ製作委員会

「プルコギ」公式サイト:http://www.yakiniku-movie.com/
5月5日より全国ロードショー

桃井かおり大爆走!松田龍平の幼少期を暴露 - シネマトゥデイ
山田優 松田龍平に“ドSぶり”発揮 - シネマトゥデイ
山田優 マシンガントークで龍平攻略 - スポニチ