榊原代表のラスト興行に駆けつけた両雄。最後、二人は握手を交わした!

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4月8日(日)さいたまスーパーアリーナで開催された『PRIDE.34』は、これまでPRIDEの屋台骨を支えてきた運営会社DSE最後の主催興行。

7日に行われた前日会見では、DSE榊原信行代表が同大会でのビッグサプライズを予告していたが、この日、ファン・関係者は目を疑う程の驚くべき出来事を目の当たりにする。なんと、桜庭和志がPRIDEに帰ってきたのだ。

第5試合終了後、挨拶の為にリングへあがった高田延彦統括本部長は、これまでの熱戦を振り返り、「おのおのが想う、PRIDEの姿や風景は見えましたか?」とファンへメッセージを投げかけると、PRIDE最大の功労者、榊原代表をリングへ呼び込みマイクを手渡した。

榊原代表は、ファンへ感謝の意を述べると、続けて「いろんなマッチメイクを組んできましたが、その中で公言しておいて、ひとつだけ実現できなかったカードがあります」と語る。すると、場内に突然『SPEED TK RE-MIX』のテーマが鳴り響き、入場ゲートには桜庭の姿が現れた。

蜂の巣を突いたような騒ぎの中、桜庭が入場すると、反対側の入場ゲートからは『FLAME OF MIND』のテーマと共に田村潔司が登場。遂に両雄がリングに並び立った。

榊原代表は「二人共、試合をするという意思があるから立っている筈です」と話し、自分が実現できなかった夢の続きを桜庭と田村、残されたスタッフに託した。

また、桜庭は「皆さん、お久しぶりです。今日ここで試合がしたかったんですが、もう一回このリングに上がって試合がしたいので宜しくお願い致します」と挨拶。田村は「桜庭和志。まず彼がどんな気持ちで挨拶に来たのかというのを汲んで頂きたいと思います。桜庭と僕にしかできない夢の架け橋ができたらいいなと思います」と語った。

榊原代表は桜庭を送り出してくれたK-1(FEG)にも「心からお礼をいいたい」と述べ、最後は、「必ず、皆の夢を実現させて下さい」と強く願った。尚、桜庭はK-1の取計らいによって、一試合に限り、PRIDEへの出場を許されているという。

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