左より松田、トレルイエ、星野一義監督(mobilecast IMPUL)、オリベイラ

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 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦決勝が1日、F1開催を9月に控えた静岡・富士スピードウェイにて行われた。前日に行われた予選では昨年度王者のブノワ・トレルイエがトップタイムを記録、2位に松田次生が入りmobilecast IMPULがワン・ツーを獲得した。

 3番手ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(CARCHS KONDO RACING)の後方には4位にミハエル・クルム、6位に本山哲とArabian Oasis IMPULの2台が位置し、IMPUL勢は昨年と変わらない強さを見せる。昨年から新たな見所の一つとなったエンジン・サプライヤー対決ではトヨタ勢が上位を独占、ホンダ勢ではロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)の7位が最高位となった。

 1周4,563km、65周で行われる決勝は14時30分にスタート。上位3台の順位は変わらぬまま周回を重ねるごとに後続を引き離していき、松田とオリベイラによる熾烈な2位争いが繰り広げられる間に、トップのトレルイエは徐々に独走状態を築いていく。そしてレースが3分の2を終えようとする41周目、ブレーキングでミスを犯した松田をついにオリベイラが捕らえた。

 勝負の分かれ目はピット作業だった。42周を終えて先にピットに入った松田は、mobilecast IMPULチームスタッフの素早い作業によりコース復帰。その3周後にピットに入ったオリベイラがもたつく間に、再び抜き返すことに成功した。オリベイラも諦めず再び松田に肉薄するも、追い付くことは叶わず、最後は松田が逃げ切った。

 オリベイラはレース後の車検でスキッドブロック(マシン底部に取り付ける板)の厚さが規定に満たずに、残念ながら失格となった。第2戦は今月14日に予選が、15日に決勝が三重・鈴鹿サーキットにて行われる。

■決勝レース結果
01. ブノワ・トレルイエ(mobilecast IMPUL)
02. 松田 次生(mobilecast IMPUL)
03. ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA)
04. ビヨン・ビルドハイム(DoCoMo DANDELION)
05. ロニー・クインタレッリ(INGING)
06. ミハエル・クルム(Arabian Oasis IMPUL)
07. 片岡 龍也(Team LeMans)
08. 小暮 卓史(PIAA NAKAJIMA)
09. 柳田 真孝(CARCHS KONDO)
10. 横溝 直輝(INGING)
11. 荒  聖治(DHG TOM'S)
12. 金石 年弘(ARTA)
13. 吉本 大樹(SG 5ZIGEN)
14. 井出 有治(ARTA)
15. ファビオ・カルボーン(DoCoMo DANDELION)
16. 立川 祐路(RECKLESS CERUMO)
17. 佐々木 孝太(RECKLESS CERUMO)
R. 高木 虎之介(Team LeMans)
R. 本山  哲(Arabian Oasis IMPUL)
R. アンドレ・ロッテラー(DHG TOM'S)
R. 平中 克幸(SG 5ZIGEN)
DSQ. ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(CARCHS KONDO)

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