「『スター・ウォーズ』最終章の結末が明らかに? ジョージ・ルーカスが関わっている?:銀河系からの新情報」の写真・リンク付きの記事はこちら

今年4月に開催されたファンイヴェントからこれまでに、スター・ウォーズ関連のニュースが矢継ぎ早に出てきている。ファンイヴェント「スター・ウォーズ・セレブレーション」では、年末に公開予定のシリーズ最終章の正式な作品名と予告動画の第1弾が公開された。

それだけでなく、11月から配信予定の実写ドラマ「ザ・マンダロリアン」や、ディズニーパークの新テーマランド「ギャラクシーズ・エッジ」についても、さらなる情報が明らかになっている。ディズニーがしばらく頑なに沈黙を守ってきたことを思えば、奇跡とでも呼びたくなる状況だ。それでは、最新情報のまとめを見ていこう。

だがその前に、いまは亡きピーター・メイヒューの話をさせてほしい。メイヒューはオリジナル三部作に加え、『シスの復讐』と『フォースの覚醒』でチューバッカを演じた。ついでに幻の『スター・ウォーズ・ホリデー・スペシャル』のチューバッカも彼だし、『マペット・ショー』に出演したこともある。

『最後のジェダイ』からはヨーナス・スオタモがチューバッカ役を引き継いだが、メイヒューはその後もいわばコンサルタントとしてシリーズに関わっていた。2013年に両膝の関節を人工関節に交換したほか、2015年には肺炎で入院したこともある。また、2018年には脊髄の手術を受けており、最近は車椅子生活が続いていたという。

メイヒューは4月30日に74歳で息を引き取った。ファンや過去の共演者たちが追悼の意を表している。

皇帝の笑い声の“真実”

情報源:皇帝ご本人(または、パルパティーンことダース・シディアスを演じるイアン・マクダーミド)
信憑性:皇帝の真の企みを知る人がいるとすれば、それはマクダーミドだろう。
実際のところ:公開されたばかりの『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』の予告編の最後には、皇帝パルパティーンの不気味な笑い声が響き渡っていた。ファンコミュニティではこれについてさまざまな憶測が飛び交っているのだが、ここにきて新しい情報がもたらされた。実は、あの笑い声はシリーズ最終章のために用意されたものではないというのだ。

1983年の『ジェダイの帰還』から皇帝を演じており、まさにパルパティーンそのものと言っても過言ではないマクダーミドが、あるインタヴューでこんな発言をしている。

「なぜわたしの笑い声が使われたかは知っているよ。ただ、ひとつ言っておかなければならないのは、予告動画の笑い声はあの映画のために録音されたものじゃないということだ。たぶんスタッフがどこからか拾ってきたんだよ」

笑い声の出元は明らかではないが、マクダーミドの意見では「わたしは知らないが、シリーズの過去の作品かデジタルアーカイヴではないだろうか。そうじゃなかったら、ジョージ(・ルーカス)のiPhoneかもしれないね」ということになる。ただ、『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』にパルパティーンが登場しないというわけではないので、ご心配なく。

これについては、J.J.エイブラムスに確認済みという情報がある。それでも謎は深まるばかりだ。仕方ないので、とりあえずは「未解決」の棚に置いておこう。

最終章のストーリーにはルーカスも関わっていた!?

情報源:監督のJ.J.エイブラムス
信憑性:エイブラムスは自分の脚本が批判された場合に備えて予防線を張っている、もしくは核心に触れることを避けるために、わざと混乱するような発言をしたというような、うがった見方もできるかもしれない。ただ、彼はこの種のことに関しては嘘はつかないと思うのだが。
実際のところ:最終章がシリーズの生みの親であるジョージ・ルーカスのヴィジョンにどこまで忠実なのかについては、さまざまな議論が行われてきた。この点に関して、監督だけなく脚本も執筆したエイブラムスの言葉を紹介しておこう。

エイブラムスはエンタテインメントサイト「IGN」とのインタヴューで、次のように語っている。「この作品は8本の映画を引き継いで、3つの三部作に決着をつけるという非常に重大な役目を負っているんだ。だから、シリーズ全体を通じたナラティヴを見直してみる必要があった」

問題はこの次の発言だ。「制作チームで話をしたし、脚本に取りかかる前の段階でルーカスにも会ったよ」

ルーカスが『ザ・マンダロリアン』の撮影現場を訪れたというニュースはファンイヴェントでも話題になったが、これはまったく次元の違う話だ。そして、スカイウォーカーの物語ではコアなファンも満足できる結末が用意されるという期待が高まったことになる。

“ドクター”の出演はどうなったのか?

情報源:マット・スミスおよびディズニーの作品公式サイト
信憑性:真偽のほどは定かではないが、とりあえず確率はかなり高そうだ。「ドクター・フー」好きなら期待して待とう。
実際のところ:テレビドラマ「ドクター・フー」で11代目のドクターを務めるマット・スミスが『ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』に出演するという噂は、根強く残っているようだ。これについては本人が1回否定しており、話はそれで終わりになったのかと思っていた。

ただ、ディズニーの公式サイトのUK版では少し前まで、出演者の一覧にスミスが含まれていたことがわかっている。しかも、これがネットで話題になると、スミスの名前は消されてしまったというのだ。ということは、スミスは実際に出演するのだが、現時点ではまだ秘密ということなのだろうか?

だとすれば、当然のごとく次の疑問が湧いてくる。スミスは一体、何の役を演じるのだろう。

最終章の結末が明らかに?

情報源:インターネットの“情報通”による憶測
信憑性:現時点ではまったく不明。ただ、ネタバレが嫌ならここは読まないほうがいいかも……
実際のところ:スミスが本当に最終章のキャストに名を連ねていると仮定して、彼が演じる役柄についてある噂が出ている。ファンサイト「Making Star Wars」の情報によると、スミスの出演が極秘扱いになっているのは、彼の役がシリーズの結末に深く関わってくるからだという。

その前に、まずはネタバレ注意を。この情報が正しいという保証はまったくないが、そういうことが少しでも嫌ならこの先は飛ばしてほしい。

大丈夫だろうか。それでは続けよう。ちなみにこの結末予想は、撮影現場を見学することができた情報筋および匿名筋の説ということになっている。

まず、スミスの役柄はフォースのダークサイドに落ちた男で、この男は皇帝パルパティーンに支配されるようになる。彼はカイロ・レンおよびレイとの戦いでカイロ・レンに殺されるが、この過程でカイロ・レンは再びパルパティーンの魔の手に落ちる。そして遂に、カイロ・レンとレイの最後の戦いが始まるというのだ。

コメントするのがなかなか難しいのだが、とにかくこれが本当に半年後に公開される最終章の結末なのかを判断するのは、もちろん不可能だ。ただ、確かにそれらしく聞こえないこともない気がする。この説に従うなら、カイロ・レンは『ジェダイの帰還』のダース・ベイダーのような立場に置かれることになるが、これは納得がいくのではないだろうか。

撮影スタジオが変更になる?

情報源:ファンサイト「Making Star Wars」
信憑性:こちらはどうやら本当の話。
実際のところ:「Making Star Wars」からもうひとつ情報を紹介しよう。ディズニーがルーカスフィルムを傘下に収めてから、シリーズ作品はすべてが英国のバッキンガムシャーにあるパインウッド・スタジオで撮影されてきた。ただ、今後はスタジオを変えるという。つまり、スカイウォーカーの物語の終焉とともに、こちらもひとつの時代に終止符が打たれることになる。

現在はロンドン東部のダゲナムでスター・ウォーズ専用の新スタジオの建設計画が進んでおり、「Disney+」で配信予定のキャシアン・アンドーの実写ドラマや、「ゲーム・オブ・ズローンズ」の制作陣の起用が決まっているスター・ウォーズの新作は、ここで撮影されることになるようだ。

ちなみに、パインウッド・スタジオからの移管は、マーベル・スタジオがより大きなスペースを必要としているためだという。マーベルは現在、年3本程度のペースで新作を公開している。ディズニーが先の話がなかなか決まらないスター・ウォーズよりマーベルを優先するというのは、仕方ないことかもしれない。

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