2018年に提供されたAndroid 9 Pieではホームボタンとマルチタスクボタンが消滅し、画面をスワイプすることで操作するジェスチャー操作が採用されていました。海外メディアのXDA Developersは、Androidの次期バージョンとなるAndroid 10 Qでは「戻るボタン」も排除され、ボタン操作ではなくジェスチャー操作へ完全に移行することを明らかにしました。

`Google May Kill Android's Back Button for Android Q's New Gestures

https://www.xda-developers.com/android-q-gestures-back-button/

XDA Developersによると、Android 9 Pieでは唯一残されていた「戻るボタン」がAndroid 10 Qでは排除され、完全にジェスチャー操作に統一されていたとのこと。実際にAndroid 10 Qを触っている様子は以下のムービーから見ることができます。

Exclusive: This is Android Q's New Gestures - No More Back Button? - YouTube

用意されたのは2台のPixel 3 XL。左がAndroid 9 Pieを搭載していて、右がAndroid 10 Qを搭載しています。



Android 9 Pieでは、画面の左下に「<」という戻るボタンが表示されています。



しかし、タスクボタンは消滅しているため、タスクの切り替えやホームの呼び出しはすべてスワイプによるジェスチャー操作で行います。



XDA Developersは、Android 10 Qのリークビルドを搭載したPixel 3 XLを入手していました。



Android 10 Qでは左下にあった「戻るボタン」が消えていて、中央には「ピル」と呼ばれる楕円形アイコンが表示されているのみ。



中央に表示されるピルを左にスライドさせると……



画面が戻りました。



XDA Developersによると、具体的な操作は以下の通り。

・ピルをタップ:ホーム画面を表示

・ピルを長押し:Googleアシスタントの起動

・ピルを短く上にスライド:タスクの展開

・ピルを長く上にスライド:アプリの引き出しを表示

・ピルを右にスライド:タスクをスクロールする

・ピルを右に素早くスライド:最後に開いたタスクを表示

・ピルを左にスライド:戻る

Android 10 Qでは他にもダークテーマや権限の変更、デスクトップモードなどの新しい機能が追加されているとのこと。Android 10 Qの詳細については、2019年5月7日に開催されるGoogle I/O 2019で発表されるとみられています。