MCU作品は彼らなくして生まれない! コンセプトアーティストの業績に迫る
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 マーベルの作品群マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の20作目となる『アントマン&ワスプ』から、デジタル配信限定で鑑賞が可能なサービス映像の一部が公開された。マーベルコミックの映像化に無くてはならない、コンセプトアーティストたちにスポットがあてられている。

 映像では『アントマン』はもちろん、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『アイアンマン3』『ドクター・ストレンジ』『ブラックパンサー』など人気マーベル映画のワンシーンと、その場面を描いたコンセプトアートを紹介。複雑なアクションシーンなどのイメージをつかむために描かれるといい、そのどれもがアート作品と言える完成度。このアートチームは、撮影が始まる前のまだ脚本のない企画段階から多くのコンセプトアートを描くことで、作品の世界観や主要キャラクターを視覚化していくこともあるといい、名シーンの数々が、彼らの力によって生まれたことが見てとれる。

 もちろん、体長1.5センチになれるヒーローのアクションが展開する『アントマン』でも、彼らは大活躍。監督のペイトン・リードは、彼らのことを「マーベルの秘密兵器」と呼び「コンセプトアーティストたちは、コミックで省略されているディテールを描くことで、リアルで信じられる世界を作り上げる。彼らのおかげで、コミックから実写に移行するプロセスはとても簡単に感じられたよ」と称賛の声を惜しまない。

 『アントマン&ワスプ』では、アントマンだけでなく、強力な彼の相棒ワスプが登場。リード監督によると、背中の羽で自在に飛び回るワスプのスーツデザインには、かなり悩まされた。「今回ワスプのスーツはプレッシャーだったよ。スーツはそれがちゃんと機能するように見えないといけなかった。それがリアルに感じられることで、観客は物語のドラマ部分も信じられるようになるんだ」と語りコセンプトアーティストの力によって、映画が救われたと信頼を明かしている。

 先日には米ロサンゼルスのアートギャラリーで、MCU作品のコンセプトアートやアントマンとワスプの衣装を展示した特別展覧会も開催。特別映像には、その展示会の様子も収められる。(編集部・入倉功一)

映画『アントマン&ワスプ』は12月19日より先行デジタル配信 MovieNEXは2019年1月9日発売