本誌直撃に答える栄監督

 伊調馨(34)らに対するパワハラ行為が認定されたことを受け、6月14日、謝罪会見を開いた栄和人・元至学館大学レスリング部監督(58)。

 会見では「協会が実施する改善策プログラムに沿って一指導者として日々精進したい」と語っていたが、17日、同大学の谷岡郁子学長(64)が、監督の解任を公表した。

 事態が急転直下した理由は、いったい何だったのか。 
 協会関係者がこう話す。

「栄監督は、会見後、焼き肉店で昼食を食べて、谷岡郁子氏や吉田沙保里らと試合を観ていた。試合後は大勢の報道陣をかいくぐって帰っていきましたよ」(協会関係者)

 そんな14日夜、栄元監督の姿は都内の繁華街にあった。白いキャップをかぶり、黒いポロシャツに着替えた栄元監督は、知人男性たちと若い女性とともに飲食店へ。いわゆる、キャバクラの “同伴” だ。

 同席した人物によって撮影された動画には、表情が緩んだ栄元監督の姿が写し出されている。ステーキを頬張りながらキャバ嬢に向かってガッツポーズ。

 さらには、自身の似顔絵が印刷された服を着たテディベアのぬいぐるみをキャバ嬢に渡して、コミュニケーションを図っていた。

 食事を終えた一行は、そのままキャバ嬢とともに “出勤”。店では10万円弱のシャンパンを開けて乾杯するなど、上機嫌な様子だったという。

「女のコが『有名な人を接客したんですよ』と話していましたが、それが栄監督だったとは……」(キャバクラ店の客)

 15日、栄元監督を直撃した。

――昨日の夜、キャバクラに行かれましたよね?
「知人に連れていかれただけです。知人の誘いで断われない気持ちがあって……。私が言い出したわけではありません」

――同伴した女性が監督のテディベアを持っていました。
「同伴させたのも知人で、私は女性と知り合いでもないですよ。ぬいぐるみも、知人の男性が女性にあげたんですよ」

――謝罪会見当日の夜にキャバクラに行くのは、脇が甘いのではないですか? 断われなかったのですか?
「それについては、なんとも言えません……」

 前日夜の上機嫌から一転し、栄元監督は肩を落として会場内へと戻っていった――。こうして、栄監督の解任が決まる。パワハラ騒動の原因となった世間との「感覚のズレ」は、やはり治っていなかったのだ。