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●ポートレート、スポーツ、高感度、望遠などを体験

CP+2018において、ブース面積がもっとも広かったソニー。開催直前の発表になったα7 IIIのハンズオンを待つ列が常にあったほか、人気写真家のトークセッションにも人がいっぱいと、全体を通して人気のブースとなっていた。そういった様子を交えつつ、ブース全体も紹介していこう。

ソニーのブース構成は、象徴展示、スペシャルセミナー、ギャラリー、高感度、スピード、望遠、ハンズオンカウンター、αプラザ、α caféスペシャルフォトコンテスト、センサークリーニング、ポートレート-屋外-、ポートレート-屋内-、RX0体験コーナー、開発中レンズ参考出展、カタログ……といった内容。

αシリーズの性能を体験できるゾーンとしては、高感度、スポーツ、望遠、ハンズオンカウンター、ポートレート-屋外-、ポートレート-屋内-、RX0体験コーナー。

人気だったのは、α9やα7R III、α7 IIIを試せるスポーツとポートレート-屋外-。レンズの交換はNGだったが、そのほかは自由に撮影可能で、データの持ち帰りもOKとあって、とくにα7 IIIに長い列ができていた。α7 IIIのファーストインプレッションについては、別記事『大行列「α7 III」の実機撮影データを見つつインプレッション』を参照いただきたい。

ポートレート-屋内-は、室内でのワークフローを再現したもので、比較的光量のない空間での多灯環境撮影をチェックできた。おもに仕様されていたフラッシュは、ソニーのHVL-F60RM。このフラッシュはソニーの電波式ワイヤレスシステムに対応し、GN60、照射角度20〜200mm(ワイドパネル使用時は14mm〜)に対応するほか、LEDライトを搭載。

LEDライトは、本体側のAF補助光を代替する機能もあり、おなじみのクイックバウンズも健在だ。カラーフィルターも付属しており、ようやく周辺機器を拡充するリソースが生まれたようだ。発光量の下限は1/128となる。

ポートレート-屋外-は、外での撮影を再現したもので、環境光として5500Kがキープされていた。ここでもα7 IIIが人気で、試せる時間の制限もあってか、繰り返し並ぶ人の姿も。望遠区域から撮影することも可能で、ソニーの望遠レンズ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」(SEL70200GM)、「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」(SEL100400GM)などをチェックする人もいた。

●RX0体験コーナー、開発中レンズの参考出展

RX0体験コーナーや、開発中レンズ参考出展を見ていこう。RX0体験コーナーは、実際に操作してみたり、複数連結した場合の動作を確認できたりと、幅広く用意されていた。αシリーズと連結するケーブルを使用した例もあり、ソニーからの運用提案が目立つ区域でもあった。

開発中レンズや参考出展にあったのは、「FE 400mm F2.8 GM OSS」(SEL400GM)。発売時期は未定のままだが、モックが展示されていた。スポーツを撮影するプロ向けに開発が進められているレンズで、そのあたりを狙ったシーズンの登場になりそうだ。近くにはソニーとカメラとレンズがまとまって展示されており、Eマウントレンズの拡充が進んでいることがよくわかった。Aマウントの今後はどうなるのだろうかとも感じたが。

最後に象徴展示。ここではCrystal LEDディスプレイシステムが展示されており、ソニー独自開発の約0.003mm2というの微細なLEDを採用したものだ。画素ピッチ1.26mmのシームレスなディスプレイを構築できる。実際に見ると、写真鑑賞やギャラリー向けのものだった。

業務用なので、イベントホールや、もしかするとソニーストアで見られることもあるかもしれない。少しスペックに触れておくと、1,000,000:1以上のコントラスト比、最大120fps、30bitカラー対応、視野角約180°となっており、現状のソニー製フルサイズミラーレス機の出力ソースに耐えうるものだ。

駆け足でソニーブースをぐるっと紹介したが、会期中にCP+2018へ行けるようなら、ハンズオン以外にも細かい部分を追ってみると、ソニーのカメラと写真への姿勢が見えてくるだろう。α9以降で顕著だが、本気である。