卓球の全日本選手権は21日に決勝が行なわれ、男子シングルスでは14歳の張本智和が10度目の戴冠を目指した水谷隼を下し、史上最年少での優勝を果たした。

21日放送、テレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、司会のビビる大木が張本を直撃。史上最年少王者の素顔へと迫った。

決勝の数時間後のインタビューでも「まだ実感はない」という張本。だが、自分が勝ったときのスポーツニュースやスポーツ紙は「めっちゃ見ます」とのことで、これからチェックに忙しくなりそうだ。

張本といえば「チョレイ」の叫び声がトレードマークだが、水谷を下した瞬間は叫ぶことなく、父親の元へ駆けつけた。

大木からその理由を問われると、張本は「うれしすぎて逆に…」と返答。大木に「意外でしたね。ついつい出ちゃうのかと思っていた」と驚かれると、「結構言わないときも多いので、（この日は）ああ、そういう感じなんだ」と、冷静に振り返った。

絶対王者だった水谷が「この日の張本が100％ならもう勝てない」と漏らしたことを聞くと、張本は「ずっと憧れていた人にそこまで言ってもらえてうれしい」と素直に喜び、昨年の世界選手権で水谷を下したことが自信を深めるきっかけになったと明かした。

そのときは「勢いだけで勝った」という張本だが、「今回はしっかり打ち勝って、実力で勝ったという実感があります」と王者の顔に。「2年後の東京五輪で、団体とシングルスで金メダルを獲りたい」と力強く意気込んだ。

優勝直後にもかかわらず、話しかけづらい雰囲気がなかったことに驚いたという大木は、張本が大事な試合を前にしてもゲン担ぎをしないと明かし、「すごくナチュラルに試合に挑んでいるのが印象的だった」とコメント。「まだ進化中ですから」と、さらなる活躍に期待を寄せた。