国際卓球連盟(ITTF)の公式サイトより

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14歳の卓球張本智和(世界ランク20位)が快挙を成し遂げた。国際大会のワールドツアー、チェコオープンの男子シングルスで、同7位のボル(ドイツ、36)を破り、史上最年少優勝を果たした。

卓球ファンからは、祝福の声が多数寄せられる一方、「静岡県民」からは予想外(?)の反応があがっている。

チョレイに「モヤモヤってする」

張本は、両親が卓球王国・中国出身のサラブレッド。17年6月の世界選手権で、リオデジャネイロ五輪銅メダルの水谷隼(28)を4-1で破る番狂わせを演じた。以降、中国オープンでは丹羽孝希(22)を、そして今大会では吉村真晴(24)を倒し、これでリオ五輪団体銀メンバー全員から白星をあげたことになる。

その類まれなる技術はもちろん、得点のたびに響く「チョレイ」の雄叫びも有名だ。卓球選手では、「ヨー」や「サー」と、シンプルなかけ声が多く、「チョレイ」のようにメッセージ性を感じさせるかけ声は珍しい。

「この掛け声を聞くたびにモヤモヤってする」
 「静岡県東部では、#チョレイはあまりいい意味ではないのにな(笑)」

張本の代名詞をめぐっては、ツイッターなどで静岡県民からこんな声が叫ばれている。

静岡ではネガティブワード

「張本選手の『チョレイ!』って静岡の方言でバカっていう意味だよね」
「張本のチョレイ!ってマヌケ!とか人を馬鹿にした言葉なんだけどなぁ静岡だけかな?」
「静岡人の私にとっては、「ちょれー(大したことない)」に聞こえて気持ちのいいものではない」

そのため、

「何か静岡人の俺からすると対戦相手を挑発、馬鹿にしてるように聞こえる!」

といった苦情が少なくない。

J-CASTニュース編集部では、静岡県の複数の市に「チョレイ」について聞くと、前述のように、「のろま」「バカ」「弱々しい」といった意味の方言で、あまり良い言葉ではないという。

伊豆半島のある自治体では、「辞書にも載っている、『ちょろい』から派生した言葉にも聞こえます」と補足し、「静岡県民が聞くとたしかにマイナスイメージを持ってしまう方もいらっしゃるかもしれません」とも話した。

張本の「チョレイ」にはどんな意図が込められているのか。母親の張凌さんは、6月5日放送の「情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)で、

「日本語でも、中国語でもないただの掛け声」
 「何かのきっかけで進化して別の言葉になるかもしれない」

と説明している。