成績トップを奪われた12歳少年、ライバル毒殺を試みる(画像は『Pulse.ng 2017年6月30日付「Lekki British International School 11-yr-old alleged poison victim reportedly quits school」(Lekkibritishschool.org)』のスクリーンショット)

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ギニア湾に面したナイジェリア南西部の大都市ラゴス。裕福な家庭の子息令嬢が学んでいるイギリス式名門スクールからとんだ醜聞が飛び出した。ナイジェリアのメディア『Pulse.ng』などが伝えている。

事件が起きたのはラゴスのレッキ地区に2000年に開校した「レッキ・ブリティッシュ・インターナショナル・スクール(Lekki British International School)」。ラゴスで最も高い学費を必要とするため、ここに子供を通わせている家庭が裕福で教育熱心であることは言うまでもない。ところが先月14日の午後1時30分ごろ、その中等部に通う12歳の男子生徒が理科室から硫酸とエタノールを盗んで教師に告げ口された。それらの化学薬品はある女子生徒が持ってきた水筒に注ぎこまれたことも分かっている。

問題の少年はそれまでずっと首位の成績を収めていたが、今年度になると1学期、2学期ともその少女がテストで最高点を獲得していた。成績トップの座を奪われたことで少年が少女に対して強い怨みを抱いていたことがわかり、教師に厳しく問い詰められると「3学期の試験を前に、彼女さえいなければと思うようになった」と計画的な犯行であったことを説明し、反省した様子であったという。

一方で少女は強い恐怖と不安を感じるようになり、両親は「娘の人生を狂わされた。非常に憤慨している」との怒りを込めて娘の学校中退を決断した。これに関しては少女への同情と学校への批判が相次ぎ、学校は続いて少年の退学処分を決定した。少年はその後、精神心理面での検査を受けていると説明する学校だが、少女の両親は「仮にそれが本当だとしても学校の対応はすべてが後手」と強く批判した。いずれにせよこの学校からは学年トップの成績を争う2名が消えてしまった。「ライバルを殺したい」と思うほど少年を追い詰めたプレッシャーはいったい誰、あるいは何によるものであったのか今となっては知る由もない。

画像は『Pulse.ng 2017年6月30日付「Lekki British International School 11-yr-old alleged poison victim reportedly quits school」(Lekkibritishschool.org)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)