食通と名高い、ミュージシャンの小宮山雄飛さんが、¥1,000で楽しめる逸品を紹介する本連載。今回は、一食で大満足の定食をフィーチャー。ほっこり心に染み渡る、いい意味フツーだけどすごくいい、家庭的な味を堪能できるお店をご紹介。



煮込みハンバーグ定食(限定20食)¥1,000
『御飯家』の「煮込みハンバーグ定食」(限定20食)

中目黒


「このお店のお料理は、素材の良さや、健康を第一に考え栄養バランスがとれたメニューばかり。この店でまず驚くのは、ごはんの美味しさ。白米の旨みと甘みが感じられて本当に美味しい!」

「また、メインのハンバーグも秀逸! 家庭で食べるような素朴なハンバーグを、しょうゆベースのタレで煮込んでいます。このタレが実にあっさりして、和風のハンバーグといった感じで旨いんですよ。女将さんいわく、隠し味にマスタードを入れてるそう。これが独特の酸味を生み出し、唯一無二の味を生み出しています」



「こちらも旨い!」と雄飛さんが教えてくれたのが、鶏もも唐揚げレモン醤油がらめ(¥980)。気替わり定食だったが、人気で定番メニューに。ジューシーで大ぶりの鶏のから揚げに、さっぱりとしたレモンのソースをからめた一品。

この店では、定番の定食5種と、日によってメニューが変わる気がわり定食1種を用意。「こちらの定食は、副菜の小鉢が多いのも嬉しいですね」



無農薬、無化学肥料の自家製米のコシヒカリ。厨房奥で自家精米し提供する。



オープンキッチンから望む小幡親子の笑顔が素敵。この家庭的な感じがこの店の魅力。



まるで自宅のダイニングにお邪魔したような、寛ぎ空間。11:30〜LO14:30までのランチタイムのみ営業。


酒のあてにもピッタリ?ご飯に合いすぎる「いり豚定食」とは?



『浅草 水口食堂』の「いり豚定食」

浅草


「ある日、浅草散策をしていて発見し、居酒屋的なレトロな外観に惹かれ入りました。家族連れや地元の方で賑わい朝からビールなんて姿も見られる。いい意味で大衆的な気取らない雰囲気がいいんですよね」

「お気に入りは、いり豚定食(¥930)です。初めて食べる味なんだけど、どこか懐かしいような味で、ごはんがすすみます」と雄飛さんが熱く語る、いり豚のソースはこの店のオリジナル。ソースのレシピは門外不出のため多くは語れないが、ベースとなっているのはケチャップ。ほど良い甘さと酸味を生み出し箸が進む。

「隠し味で入っているカレー粉がほんのり香り、僕好みなんです。お酒で一杯やるのもいい、ごはんでガッツリもいける、いいおかずです」



こちらの店、酒の肴が充実しているのも特徴だ。写真は創業以来継続する大人気のサービス品である、まぐろ刺身(¥1,200)。築地仕入れのぶ厚いまぐろが7切れでこの破格!



毎日手作りするポテサラは、酸味が少なくまろやかで優しい味。マヨネーズも自家製。自家製ポテトサラダ(¥380)、レモンサワー(¥450)。



迷うほどのメニューが並ぶ厨房前の壁は圧巻。メニューは約100種類。「このメニューの多さは、常連さんの要望に応えていった証だと思います。こういう姿勢も愛される秘密だと思います」



昭和25年から続く老舗で、現在は3代目。特別なことはしていないけれど、揚げたて、煮たての家庭料理を提供することを心掛けているという。2階には25席の座敷席も用意されている。




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