警察庁は2016年10月13日、東北自動車道と新東名高速道路の一部区間で、試験的に制限速度を時速110キロへ引き上げると発表した。日本の高速道路が1963年に開通して以来、最高速度が引き上げられるのは初めて。

対象となったのは、東北自動車道は岩手県の花巻南IC〜盛岡南IC(約30.6キロ)の上下線と、新東名高速道路は静岡県の新静岡IC〜森掛川IC(約50.5キロ)の上下線。これらの区間は同庁の有識者懇談会で、標準的な高速道に比べて事故率が低い、高速隊員による監視を適切に実施できると評価されていた。

試行結果によっては、最高速度を120キロまで引き上げるほか、他の路線についても規制速度の引き上げを検討するという。