個人輸入のダイエット薬で甲状腺異常 過去に死者、山梨県が「服用中止を」
やせ薬をうたう「ホスピタルダイエット」という錠剤を服用していた女性に健康被害が出たため、山梨県は2016年6月21日、服用中止を呼びかけた。
県によると、5月26日に県内の医療機関から保健所に「インターネットを通じてタイから『ホスピタルダイエット』を個人輸入し服用していた30代女性に、甲状腺機能亢進症とみられる症状が出ている」と連絡があった。県が同製品を分析したところ、複数の医薬品成分が検出された。
同製品は2002年から18件の健康被害が報告され、死者も出ており、厚生労働省が注意喚起している。今回確認された「甲状腺機能亢進症」は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される状態のことで、バセドウ病などの疾患で引き起こされる。
県は同製品の服用者に、服用中止と、健康被害が疑われる場合は医療機関の受診、保健所への連絡を呼びかけている。