<相性のよい食材>野菜類、種実類

<適した利用法>生食(かける、混ぜる)

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●サチャインチオイル

<特徴>食感がさらっとしていて口あたりがよく、食べやすいのが特徴。食用油として利用されるようになったのは10年前からという、新しいタイプの植物油。オメガ3系の油では例外的に酸化に強く、短時間の加熱調理が可能。別名インカインチオイル。

<相性のよい食材>魚介類、野菜類、粉製品(パスタ、パン類など)

<適した利用法>生食(かける、混ぜる)、加熱(短時間炒める)
オメガ3系の油を摂るときの注意
ほとんどのオメガ3系の油は加熱すると成分が壊れやすく、せっかくの栄養素が摂取できなくなってしまいます。なので、できるだけ生で摂るのがポイントです。

炒めものの仕上げにかけまわすくらいはOKですが、サチャインチオイル以外は加熱調理には使用しないほうがよいでしょう。

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また、酸化しやすいので遮光ビンで保存するのがベスト! 開封後もほかの油より劣化が早いので、開封から1〜2カ月くらいで使いきるようにしましょう。

オメガ3系の油は1日小さじ一杯(4g)が摂取量の目安とされています。魚食が足りないと感じる方は、この量をサラダや豆腐などにかけて摂取するのもいいですね。

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出典:『ホントによく効く油の正しい選び方・使い方』(日本文芸社)より

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<監修者プロフィール>

守口徹(もりぐち・とおる)

日本脂質栄養学会副理事長。国際脂質脂肪酸学会理事。横浜市立大学卒業後、製薬会社の薬理部門に勤務。国立がんセンター研究所、東京大学薬学部に研究出向の後、同大学で博士号を取得。1997年、客員研究員として米国国立衛生研究所(NIH)で脂肪酸と脳機能に関して研究。2008年より麻布大学生命・環境科学部に奉職、現在に至る。

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