事件から70年以上が過ぎたにもかかわらず、未だ頻繁に語られる事件がある。それが「津山30人殺し」だ。1938年5月21日、岡山県で発生した日本犯罪史上、最大の大量殺人事件だ。犯人は当時21歳の都井睦雄青年。被害者の数はもちろんだが、犯行の際の「学生服に軍用ゲートルを巻き、鉢巻で懐中電灯を2本頭に括りつけ、日本刀と散弾銃で武装」という姿がとても恐ろしい事件だった。横溝正史の『八つ墓村』のモデルになったのは