ヨルダンの逃走劇は、エピローグを迎えつつあった。攻めても、攻めても、ゴールをこじ開けることができない。メインスタンドから見てバックスタンド右側を占めるヨルダンのサポーターは、いますぐにでも歓喜を爆発させようとしている。7度目のアジアカップ出場で、初の黒星スタートが目前まで迫っていた。「こういうチームを相手にプレースピードが上がらないと、難しい試合になる」試合後のザッケローニ監督は、落ち着きを取り戻