「不便だよね。風呂に毎日入っていたが、2~3日に1回にするか、一週間に1回にするか。毒風呂じゃけ」。 そう話すのは、東広島市八本松町の住民。 住宅と畑が点在する地域を揺るがしたのは、目には見えない物質だった。 地下水から検出されたのは、身体への影響が指摘されている有機フッ素化合物「PFOS」「PFOA」。 今も対象地域の住民へのペットボトルの配布が続く中、取材を進めていくと、汚染源の特定を阻む「ある壁」