東京都が全国初の「カスタマーハラスメント(カスハラ)」防止条例の制定を進めるなど、客による暴言・暴行が社会問題化する中、企業の顧問弁護士にも被害相談がじわじわと増えている。中山泰章弁護士(第二東京弁護士会)のもとには、1年ほど前から急に企業からのカスハラ相談が増え始めた。「セクハラやパワハラと同じで、被害件数が急増したというよりも、報道などで注目が集まり、『これもカスハラではないのか?』という問題