前橋地裁太田支部は2018年12月、計382円相当を万引きして窃盗の罪に問われていた女子マラソンの元日本代表選手、原裕美子さんに対し、懲役1年、保護観察付き執行猶予4年の判決を言い渡した。裁判で注目されたのは、原さんが万引きをやめたくてもやめられない「クレプトマニア(窃盗症)」だったことだ。クレプトマニアの患者が刑事事件を起こした時、どんな制度や社会的支援が必要なのか。長年クレプトマニアの弁護を続け、原さん