もはやスマートウォッチを超えた腕時計型スマホ「Neptune DUO」
スマートウォッチが続々と登場しているが、いずれも共通するのは、スマートフォンあってのウェアラブル端末だということだ。つまり、スマートウォッチはあくまでスマートフォンの拡張機器のような子分的な立場にある。
しかし、カナダのNeptune社が発表した『Neptune DUO』というウェアラブル端末は、これまでのスマートウォッチの立場をひっくり返してしまうつもりらしい。
『Neptune DUO』は単体で十分に、スマートフォン並の処理をこなしてしまうというのだ。
単体でスマートフォン並の機能のスマートウォッチへ
『Neptune DUO』はスマートウォッチと呼んで良いかどうか、少々迷う。単にウェアラブル端末と呼んだ方が相応しいかもしれない。それほど従来のスマートウォッチの概念を超え始めた製品だからだ。
『Neptune DUO』は実は2つの端末のセットとなっている。腕に装着する側が『Hub』と呼ばれ、スマートフォンに似た端末が『Pocket screen』と呼ばれている。
しかし、早とちりしてはいけない。『Neptune DUO』は腕に装着する『Hub』が主となる本体で、スマートフォンに似た『Pocket screen』はその従となる子分なのだ。
『Neptune DUO』の搭載OSはAndroid 5.0 Lollipopとされている。そして『Hub』側はWiFi、GPS、Bluetooth、NFC、3G/4Gに対応しており、スマートフォンなどを経由せずに直接ネットワークを利用できる。
つまり、『Hub』側が単体で独立してネットワークを利用できるのだ。従って『Hub』さえあれば電話もインターネットも利用できる。もちろんメールやSNSも利用できる。
容量は64GBあり、スクリーンパネルは2.4インチのタッチパネルになっている。さらにスピーカーやマイク、バイブレーション機能も装備している。その上、『Hub』にはカロリー消費や睡眠時間の計測など、ヘルスケア機能も搭載される予定だ。
肝心の腕時計機能も忘れてはいない。腕時計は好みのインターフェイスで利用できるようだ。
さて、この『Hub』の従となるのが『Pocket screen』だが、一見スマートフォンに見える。
しかし『Pocket screen』は、あくまで『Hub』の拡張装置であり、『Hub』に連携してアプリを遠隔操作したり、『Hub』側では見づらい画像などを表示し、ウェアラブルではやっかいな入力作業を容易にするためのサポート機器である。通常は『Hub』側だけを利用し、必要になったときだけ『Pocket screen』の助けを借りるイメージだ。
『Pocket screen』は5インチで1,280×720ドットの解像度を持ち、フロントカメラとバックカメラを搭載している。さらに『Pocket screen』のユニークな点は、『Hub』を充電するモバイルバッテリーでもあることだ。『Pocket screen』も携帯していれば、『Hub』の充電切れに対する不安がなくなる。
スマートウォッチの概念を変えられるか
発売は2015年末を予定され、既に予約販売の受付は始まっている。
『Neptune DUO』の登場で、スマートフォンの子分ではない、独立したスマートウォッチというコンセプトが確立するかもしれない。そうなると、場合によってはこれから発売される予定だったスマートウォッチは、慌てて仕様変更する必要に迫られるかもしれない。
『Neptune DUO』の登場は、それくらいインパクトがある。
【関連記事】
※ 時計の域を越えすぎ?何でも映し出すプロジェクション式の掛け時計
※ 相性イイかも!「Apple Watch」で一皮剥けそうなアプリ5選
※ ToDoリストやメールなど「大事なもの全て」を知らせてくれる置物
※ これがマルチツール!? まさか25種類の工具を手首に巻いているとは…
※ 電動アシスト自転車なのに充電いらずなスマートモービル「CATTIVA」
【参考・画像】
※ Neptune