バイトAKB48『素敵な思い出をありがとう』2/28公演リポート

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【AKB48グループLIVE速報】

●バイトAKB48『素敵な思い出をありがとう』公演 2015年2月28日

 昨年10月に契約されたバイトAKBには、かつてAKB48の正規メンバーとして活躍していた佐伯美香が契約したことで、大きな話題を呼んだ。そんなバイトAKBは、AKB48の一員としてコンサートやイベントなどに出演し、アイドルとして活動をしていたのだ。しかし2月28日には、アルバイト契約が満期になってしまい、その契約満期の最終日に最初で最後となるAKB48劇場で『素敵な思い出をありがとう』と題して公演が行われた。少しずつではあるが、ファンの間で浸透してきたところだったので、契約が終わるのは非常に残念ではあるが、堂々とした素晴らしい公演を観せてくれた。

 これまでの劇場公演のようにセットリストをあらかじめわかっている訳ではないので、幕が開くまで本当にどんな公演になるか予想すらつかなかった。その最終公演となる1曲目は、チームBのファンにはお馴染みの『ワッショイB!!』のバイトバージョン『ワッショイBaito!!』からスタートした。続いて『希望的リフレイン』『BINGO』『ロマンス、イラネ』などのヒット曲が続き、さらにファンの間でも人気の高い『君のことが好きだから』まで歌ってくれた。まだ序盤ではあるが、既にこの時点で盛り上がりは最高潮だ。中盤になると、かつてAKB48劇場で行われていた公演で歌われていたユニット曲の披露となった。ユニット曲の最初は、かつて板野友美がセンターを勤めた『ガラスのI love you』。そこから『制服レジスタンス』『ハート型ウィルス』と続き、ユニット曲の最後は、バイトAKBで電撃復活を果たした佐伯美香が菊地智美と2人で『てもでもの涙』を披露した。『てもでもの涙』は、かつて柏木由紀と佐伯が歌った伝説の曲ということもあり、ステージに佐伯のシルエットが見えただけで、客席から歓声が上がってきた。

 息つく間もないステージが続いたが、終了時間は刻々と迫っていった。誰もが来て欲しくない最後の曲の時間になってしまった。最後は『心のプラカード』をメンバー全員で歌い公演は終了となった。しかし誰もがここで終わって欲しくない気持ちが強く、客席からアンコールが発動された。数分間コールが続き、メンバーはアンコールに応えて、ステージに再び登場してくれた。アンコールは『会いたかった』からスタートした。まさにメンバーとファンの気持ちそのもので、みんなと会えた喜びを噛み締めながら歌ってくれた。さらに『恋するフォーチュンクッキー』を歌ってくれたのだが、楽しい時間はあっという間で、無情にもこれが最後の曲となってしまった。この曲を歌ってしまうと、バイトAKBは終わってしまうので、聴きたいけど聴きたくない葛藤になったが、そんな気持ちとは裏腹に、最後の曲のイントロが劇場に流れてきた。最後は『バイトル』のCMでお馴染みの『バイトルローテーション』を歌い、本当の最後を迎えてしまった。

 アルバイトという立場のメンバーなので、これで終了となってしまうが、どのメンバーもステージレベルは正規メンバーと肩を並べるくらいのクオリティで、終了してしまうのは本当に残念である。しかし彼女たちはここで夢を諦めることなく、次なるステージへと旅立っていく。多くのメンバーは5月に開催が予定されているドラフト会議のオーディションを受けるそうだが、方伊儀まどかは、10月に結成が予定されている『NGT48』のオーディションを受け、NGT48のオープニングメンバーを目指すそうだ。注目の佐伯美香は、AKB48の正規メンバー、バイトAKBを経験したことで裏方の仕事の苦労を知ることができ、スタッフになる選択肢もあるという。

 この日をもってバイトAKBは契約満期を迎えてしまったが、今後も輝かしい未来を目指して頑張って欲しいと思う。4ヶ月という短い期間だったが、楽しい時間を提供してくれたバイトAKBに感謝したい。このからの飛躍にも期待したいと思う。

Photo and Reported by Bremen ohshima