「ジャニーズに派閥はない」メリー喜多川が文春取材に明言
多くのジャニーズファンの間で話題になっている、ジャニーズ事務所の“派閥”問題。嵐がブレイクしたことでSMAPとの対立が叫ばれているが、1月22日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、ジャニー喜多川社長の姉・メリー喜多川副社長が同誌の取材に応じ、派閥問題や次期社長について明言している。メリー氏がメディアのインタビューに応じるのは、実に30年ぶりだというから、スクープインタビューと言えるだろう。
同社代表取締役社長を務める藤島ジュリー景子氏と、SMAPのチーフマネージャー・飯島三智氏が手がけるタレント同士が積極的に共演しないことから、いつしかマスコミやファンの間で定着した派閥問題。『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)などの番組では嵐やSMAPが一緒に登場する機会はあるものの、それぞれがレギュラーを務めている番組にゲスト出演することは、めっきり減ってしまっている。
「2011年にKis-My-Ft2がデビューし、SMAPと兄弟グループのような“ベッタリ”な関係が始まって以降、特に“飯島派”という位置付けがハッキリした印象です。KinKi Kidsやタッキー&翼は、どちらかと言えば“ジャニー派”というか、ジュリー派・飯島派とも共演する中立の立場。現在、ジュリー派に属しているのは、嵐やTOKIO、V6、関ジャニ∞、NEWS、KAT-TUN、Hey! Say! JUMPが挙げられます。一方の飯島氏は、SMAPとキスマイのほか、Sexy ZoneやA.B.C-Zといったジャニー社長のお気に入りグループのキャスティングを担当。山下智久(29)、中山優馬(21)も香取慎吾(37)とドラマで共演しているため、飯島氏の管轄でしょう」(ジャニーズに詳しいライター)
「天に誓って言った覚えはありません」しかし、今回『文春』のインタビューに登場したメリー氏は、派閥問題の質問に、
「今ここではっきり言っておきますけれど、どんな派閥関係があるというのですか?」
と、“派閥”の認識がないことを強調。さらにメリー氏はインタビュー中に飯島氏を呼び出し、嵐とSMAPが共演しないことについて飯島氏は、
「別に、意味というのはないと思うんですけれども……」
と答え、最終的には、
「派閥なんて、私は天に誓って言った覚えはありませんので。今まで生きている中で」
とまで発言している。
とはいえ、このインタビューを読んだ前出のライターは懐疑的な見方を示す。
「メリー氏や飯島氏の発言には、正直言って納得しかねますね。実際、『嵐にしやがれ』(日テレ系)や『VS嵐』(フジ系)にはTOKIOやNEWSといったジュリー派のメンバーがゲストで出ることも少なくありませんが、SMAPやキスマイは出ません。逆もまた然りで、レギュラー番組での共演はほとんどない状態ですから。昨年の大型音楽番組でも、櫻井翔(32)がMCの『THE MUSIC DAY 音楽のちから』(日テレ系)と、中居正広(42)がMCの『音楽の日』(TBS系)に登場するタレントはそれぞれの派閥で住み分けされていました」
またメリー氏はインタビューの中で、飯島氏が「次期社長候補」と言われていることについても反論。
「私の娘が(会社を)継いで何がおかしいの? “次期社長候補”って失礼な。次期社長ですよ」
と、ジュリー氏が次期社長になることを正式に認めたのだった。
「飯島氏が育て上げたSMAPの独立説は、2000年代前半頃からずっと囁かれてきました。本当に実現するのか、ファンは戦々恐々でしょうね」(前出のライター)
ジャニーズファンに大きな波紋が広がりそうな、今回のインタビュー記事。今後のジャニーズ事務所はどうなっていくのだろうか?
(取材・文/恩田サチコ)
●注目記事