By Microsiervos Geek Crew

現在Appleが提供しているモバイル端末向けのOS「iOS 8」は、iPhoneiPad、iPod touchなどで使用可能な最新のモバイル向けOSです。そんなiOS 8を端末にインストールすると「16GBの端末の場合は18〜23%もの容量をOSだけで使用してしまう」としてAppleユーザーが集団訴訟を起こしました。

Apple hit with class action over storage eaten up by iOS 8 | SiliconBeat

http://www.siliconbeat.com/2014/12/30/apple-hit-with-class-action-over-storage-eaten-up-by-ios-8/



Apple sued for shrinking storage space on 16GB devices thanks to iOS 8 | The Verge

http://www.theverge.com/2014/12/31/7474947/apple-sued-over-16gb-iphone-ipad-storage



Apple hit with lawsuit over shrinking size of usable space in base model iPhones following larger iOS 8 updates | 9to5Mac

http://9to5mac.com/2014/12/31/apple-hit-with-lawsuit-over-shrinking-size-of-usable-space-in-base-model-iphones-following-larger-ios-8-updates/

2014年12月30日、Apple端末のユーザーたちが「iOS 8が端末の容量を使いすぎる」として、サンフランシスコの連邦裁判所に訴えを起こしました。訴訟を起こしたユーザーたちは「Apple端末では最新のOSをインストールする際に、OSがどれくらいの端末容量を使用するかが通知されない」ことを不服としており、これはAppleが提供するクラウドストレージサービスである「iCloud」の容量を購入させようとするものだ、とも主張しています。

以下のグラフを見ると、実際にiOS 8をインストールした場合に使用される端末容量が分かります。グラフには端末容量が16GBしかないApple端末の「Represented Capacity(表記されている容量)」「Capacity Available to User(ユーザーが実際に使用可能な容量)」「Capacity Unavailable to User(ユーザーが使用できない容量の割合)」が記されており、これによればiOS 8は端末容量の18.1〜23.1%を占めてしまうようです。



Appleへの集団訴訟を代表する弁護士のウィリアム・アンダーソン氏は、「我々は、多くの消費者がこのことに不満を抱いていると感じており、この訴訟は精力的に進めていきたいと考えている」と述べています。しかし、Appleは2007年や2012年にも同じような訴訟を起こされましたが、その際は訴えが棄却されています。

Apple以外にもMicrosoftやSamsungなどが同じような訴訟を起こされており、ユーザーが本体容量の表記と実際に使用できる容量が違うことに不満を抱いているのは明らか。また、本体容量が16GBのAndroid端末でユーザーが使用可能な本体容量がどれくらいになるのかを調べてみたところ、以下のグラフのようになっており、どの端末も全体を占めるOSの容量は同じようなものになっています。



なお、Appleの開発者向けページによれば、現在iOS 8はApple端末全体の64%にインストールされているそうです。