安くてボリューム満点の学食が話題に

写真拡大

 最近、大学学食の朝食が話題だ。

 立命館大学などが100円で朝食を提供して話題になっていると、高知大学が1円の学食を販売。そしてついに湘南工科大学では0円の朝食をし始めた。しっかりとした食生活を身につけるための、キャンペーンだという。

 確かに金のない大学時代、学食は安いし量が多いし、ずいぶん助かった覚えがある。学食目当てに大学を選ぶのはやりすぎだけど、二者択一でどうしても迷ったら学食のレベルが高い方の大学に行ってもいいかもしれない? というワケで今回は、東京の大学の学食をちょっと覗いてみよう。

東大VS早稲田VS明治

 まずは泣く子も黙る、東京大学。

 東大の学食、「東京大学消費生活協同組合本郷中央食堂」は、その名の通り本郷キャンパスの中央、安田講堂前広場の地下にある。



 かなり広い食堂で、学生や教授はもちろん、大学見学者や、工事のオッサンたちなど大勢のお客さんで賑わっている。ただ、12時〜01時までは学校関係者優先なので、時間をずらして利用しよう。



 本郷中央食堂の一番の人気メニューが「赤門ラーメン 400円」だ。

 大盛りの麺とモヤシに麻婆あんかけをドバッとかけた、汁なしラーメン。赤門だけあって赤いけど、激辛ではなくポカポカ温まるマイルドな味だ。物足りない人は、唐辛子やにんにくなど、追加もできるので、好みの味にして楽しめる。

 続いては、東京大学から南に徒歩20分くらい歩いた場所にある明治大学駿河台キャンパスに来てみた。



 東京大学の古い厳かな建物とは対称的な、近代的なビルディング。その名もリバティタワーの17階に学食「スカイラウンジ暁」はある。

 名物メニューは「トリプルカレー 540円」&「トリプルラーメン 610円」。どちらも通常の商品の3倍のボリュームになっている。どちらもコストパフォマンスはいいけど、大学生ならぬ中年の胃袋にはそんなに入らない。



 というわけで、「駿河台スペシャル 豚の生姜焼き 480円」を注文した。商品名は「生姜焼き」なのだが、実際には豚も野菜もヒタヒタにスープに浸かっている。

 生姜焼きなのかどうかは疑問が残るが、美味しい。シュウマイ3個、小鉢がつくのでバランスもよい。



 しかし何より、地上75メートルからの眺望が素晴らしい。学食でデートってなんかロマンがないけど、ここなら許されるかも? ちなみに明治大学の博物館には、鉄の処女などの拷問器具が展示してあるので、恋人とデートがてら行ってみるのも面白いかもしれない。

 最後は、早稲田大学の早稲田キャンパスへ。本キャンと呼ばれるメインのキャンパスで、いつも人で賑わっている。



 今回は大隈講堂正面のすぐ左にある「Uni.Shop&Cafe125」に入ってみた。

 この店は2007年に創立125年を迎えるにあたってオープンした、グッズショップ&カフェなのだ。

 店内にはところ狭しと、早稲田オフィシャルグッズが並んでいる。大学オリジナルグッズを出しちゃって堂々と売るところが、早稲田ならではの自意識って感じである。

 カフェ部分はオシャレなカフェで、日替わりランチセット(コーヒーつき)が880円と、学食にしては高め。ベーグルサンドや手作りスイーツなど、どちらかと言えば女子向きの商品が多い。実際店内の8割強が女性のお客さんだった。



 その日の日替わり、ハッシュドビーフ丼セットをいただく。とろりとした食感で美味しかった。

 学食は男子臭が強くてちょっと……と思う女子は利用してはいかがだろうか?

 というワケで3つの大学の学食を紹介してきた。大学の学食は、基本的には学校関係者以外も使えるというメリットがある。(関係者以外利用できない大学もあるので事前にチェックしましょう)

 基本的に値段が安いお店が多いし、ボリュームはあるし、栄養が考えられているし。お昼ごはん、どこにしようか迷ったら、大学に行ってみるのもいいかもしれない。

(取材・文/村田らむ)