政府が支給した食料でも安全とはいえない?(画像はiol.co.zaのスクリーンショット)

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政府が打ち出している『学校栄養プログラム(National School Nutrition Programme)』で支給された豆に、ガラスの破片や石が混入されていたことが10月21日に公表された。栄養を補うためのプログラムのはずなのだが、子どもたちが危険にさらされてしまった。

南アフリカにおいて、貧困層の学校では親が仕事に就いていないことが多い。子供たちは満足に食べられず、空腹のため授業に集中できないといった影響もあり、そういった生徒に対する学校からの配慮がある。毎週サンドイッチを作って配布するという学校もあれば、いらなくなった服やブランケット、おもちゃなどを寄付する学校も。『学校栄養プログラム』というのは、食事を規則正しく食べられない子供たちのために、貧困層のエリアにある学校へ政府が豆や魚を支給するというものだ。

このプロジェクト自体は意義のあるものだが、先月25日、リンポポ州で2人の生徒が給食の中に小さな石やガラスが入っているのを発見。学校はこのことを保健省に報告し、急きょ全生徒238名を病院で診察してもらうこととなった。その後、違う学校でも豆が梱包されている袋の中から小石やガラスの破片が見つかり、この州の全校で豆の調理を停止するように指示が出された。

豆にガラスの破片と小石が入っていたという報告から数週間後、今度はある小学校の児童が、プログラムで支給されている給食を食べた後に血を吐いて病院に搬送されたという。栄養は大切だが、安全面に課題が残されている。

※ 画像はiol.co.zaのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)