子どもを刃物で脅すなんてやつは最低だ! 松重豊がドカーン「HERO」今夜第6話
「からだにやさしいものが食べたい…」
「フォーとか?」
「あるんだ…」
「あるよ」
「うまい…」
8月11日放送の「HERO」第五話では、松重豊演じる川尻部長が事件を担当するも、事情聴取がうまくいかず、しょんぼり。“あるよ”のマスターでおなじみのバーで、弱音を吐きながらフォーを食べる。その姿はテレビ東京でシーズン4を放送中のドラマ「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重豊)のセルフパロディにも見え、切ない場面ながらついつい、にんまりしてしまう。
この日の事件は、公園での置き引き事件。城西支部の検事たちは案件を大量に抱え、手一杯。「これ、部長がやったら?」「部長だって検事なんですから」と久利生(木村拓哉)・麻木(北川景子)ペアに言われ、川尻部長が担当することになる。かつては特捜部に所属し、“鬼の川尻”の異名をとったというウワサだが、取り調べは一向に進まない。
若い被疑者は全面否認。あらかさまに態度が悪い被疑者に対してもどうも歯切れが悪い川尻部長に、事務官の末次(小日向文世)は「完全に期待はずれでした」とバッサリ。置き引き犯を目撃したという10歳女児に対する取り調べでは「部長! やわらかく…」「にっこり!」と注意され、笑顔を作るも、連続殺人鬼をほうふつとさせる恐怖のスマイル。続いて訪れた7歳男児には完全にナメられる。公園というシチュエーションもあってか、目撃者は子どもばかり。
ラストチャンスは5歳の幼稚園児。一緒にお遊戯をして、心を開かせるところまでこぎつける。でも、話の途中で「大きいおじちゃんと遊ぶ!」と園児たちが襲来。ボウルをぶつけられ、水鉄砲で水をかけられ、とうとう「いい加減にしろ! 仕事だって言ってんだろ!! こらー!」と怒鳴りつけてしまう。園児は揃って大号泣。幼稚園からのクレーム電話で「うちの検事が園児を恫喝!?」と牛丸次席(角野拓三)を仰天させることに。
すっかり自信をなくした川尻部長は、日に日にしおれていく。バーでマスターお手製のフォーを食べながら「今回のことでよくわかったよ。やっぱり俺はあのとき終わっていたんだ……」と遠い目。でも、落ち込みながらもカウンターに札を置き、「ごちそうさま。うまかったよマスター。これでこいつらにうまいものでも食わせてくれ。オレは帰る、おやすみ」と声をかける上司力! 「やめちゃうんですか」と久利生ら問いただされ、「俺は弁護士になった自分が想像できん……。検事をやめるときは田舎にひっこんで農業でもやるよ」と弱々しく笑い、去って行く。泣けるよ、ゴローちゃん!(川尻部長です)
八方ふさがりになってしまった事件と川尻検事。突破口を開いたのは久利生の「無理をさせすぎちゃダメでしょ。いつも通りじゃないと」というアドバイス。麻木は、目撃者の10歳女児を指した発言と解釈するが、じつは川尻部長のことだった。
城西支部に詰めかけた小学生を相手に、川尻部長が「検事とはどのような職業か」を語る。
「(中略)われわれ検事の捜査は話を聞くことです。どんな大きな事件でも、小さな事件でも人と人が向き合うことによって真実が見えてくる。私たちはそう思っています。しかし、相手が何も話をしてくれないと私たちは何もできません。実は検事っていうのは事件のことを何も知らないんです(後略)」と3分近く続いた圧巻の大演説。そして、目撃者の10歳女児が真実を話し始める。じつは彼女は犯人を目撃した際に「誰にも話すな」と脅されていた。
公園にいた少女が顔を覚えていたと告げられても、被疑者はその子がウソをついているとうそぶく。そんな姿に川尻部長がドカーン!
「うそつきはお前だろう。子どもを刃物で脅すなんてやつは最低だ! お前の罪は置き引きなんかじゃない!! 事後強盗罪で起訴する!!!」
検事室の外まで響き渡る怒号に、「部長がキレた!」と大喜びする城西支部の面々だった。
川尻部長の弁護士への転職話も立ち消えになり、いつも通りに戻ったかのように見えた城西支部。でも、予告動画の冒頭では、遠藤事務官(八嶋智人)が逮捕!? と大騒ぎになっていた。お調子ものながら、かゆいところに手が届くフォローで城西支部を盛り上げてきた遠藤に一体何が……! 今夜の「HERO」も盛り上がりそうです。放送は今晩9時から!
(島影真奈美)
「フォーとか?」
「あるんだ…」
「あるよ」
「うまい…」
8月11日放送の「HERO」第五話では、松重豊演じる川尻部長が事件を担当するも、事情聴取がうまくいかず、しょんぼり。“あるよ”のマスターでおなじみのバーで、弱音を吐きながらフォーを食べる。その姿はテレビ東京でシーズン4を放送中のドラマ「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重豊)のセルフパロディにも見え、切ない場面ながらついつい、にんまりしてしまう。
この日の事件は、公園での置き引き事件。城西支部の検事たちは案件を大量に抱え、手一杯。「これ、部長がやったら?」「部長だって検事なんですから」と久利生(木村拓哉)・麻木(北川景子)ペアに言われ、川尻部長が担当することになる。かつては特捜部に所属し、“鬼の川尻”の異名をとったというウワサだが、取り調べは一向に進まない。
ラストチャンスは5歳の幼稚園児。一緒にお遊戯をして、心を開かせるところまでこぎつける。でも、話の途中で「大きいおじちゃんと遊ぶ!」と園児たちが襲来。ボウルをぶつけられ、水鉄砲で水をかけられ、とうとう「いい加減にしろ! 仕事だって言ってんだろ!! こらー!」と怒鳴りつけてしまう。園児は揃って大号泣。幼稚園からのクレーム電話で「うちの検事が園児を恫喝!?」と牛丸次席(角野拓三)を仰天させることに。
すっかり自信をなくした川尻部長は、日に日にしおれていく。バーでマスターお手製のフォーを食べながら「今回のことでよくわかったよ。やっぱり俺はあのとき終わっていたんだ……」と遠い目。でも、落ち込みながらもカウンターに札を置き、「ごちそうさま。うまかったよマスター。これでこいつらにうまいものでも食わせてくれ。オレは帰る、おやすみ」と声をかける上司力! 「やめちゃうんですか」と久利生ら問いただされ、「俺は弁護士になった自分が想像できん……。検事をやめるときは田舎にひっこんで農業でもやるよ」と弱々しく笑い、去って行く。泣けるよ、ゴローちゃん!(川尻部長です)
八方ふさがりになってしまった事件と川尻検事。突破口を開いたのは久利生の「無理をさせすぎちゃダメでしょ。いつも通りじゃないと」というアドバイス。麻木は、目撃者の10歳女児を指した発言と解釈するが、じつは川尻部長のことだった。
城西支部に詰めかけた小学生を相手に、川尻部長が「検事とはどのような職業か」を語る。
「(中略)われわれ検事の捜査は話を聞くことです。どんな大きな事件でも、小さな事件でも人と人が向き合うことによって真実が見えてくる。私たちはそう思っています。しかし、相手が何も話をしてくれないと私たちは何もできません。実は検事っていうのは事件のことを何も知らないんです(後略)」と3分近く続いた圧巻の大演説。そして、目撃者の10歳女児が真実を話し始める。じつは彼女は犯人を目撃した際に「誰にも話すな」と脅されていた。
公園にいた少女が顔を覚えていたと告げられても、被疑者はその子がウソをついているとうそぶく。そんな姿に川尻部長がドカーン!
「うそつきはお前だろう。子どもを刃物で脅すなんてやつは最低だ! お前の罪は置き引きなんかじゃない!! 事後強盗罪で起訴する!!!」
検事室の外まで響き渡る怒号に、「部長がキレた!」と大喜びする城西支部の面々だった。
川尻部長の弁護士への転職話も立ち消えになり、いつも通りに戻ったかのように見えた城西支部。でも、予告動画の冒頭では、遠藤事務官(八嶋智人)が逮捕!? と大騒ぎになっていた。お調子ものながら、かゆいところに手が届くフォローで城西支部を盛り上げてきた遠藤に一体何が……! 今夜の「HERO」も盛り上がりそうです。放送は今晩9時から!
(島影真奈美)