健康食材の代名詞「トマト」や「ひじき」で、体調不良になる人がいる…?

写真拡大

 病気にならず、健康に長生きしたい。誰もがそう望んでいるはず。そのためには、規則正しい生活、適度な運動、清潔にしておく、どれも大事です。
 でも、意外に忘れがちで絶対に欠かせないのが「食事」。
 それもそのはず。人間の体は食べ物でできているのですから。

 健康に気を遣っている人は、体にいいとされる食材を調べて、なるべくそれを食べるようにしているのではないでしょうか。健康にいいとされる食べ物といえば、生姜、トマト、イワシ、玄米などが思い浮かびます。

 でも、待ってください。それら食べものが、誰にでも有効かというと、そんなことはなく、逆に不調になってしまうこともあるのです。

 例えば、アンチエイジングやダイエットに効くと聞いて、トマトをよく食べる人もいるかと思います。
 確かにトマトは高血圧、貧血、歯茎出血、イライラに効果があるとも言われる優れた食材。しかし、『食べもので「体の不調」を治す本』(山本竜隆、石部晃子/著、アスコム刊)では、冷え性の人は食べない方がいいと言います。なぜなら、トマトは体を冷やす効果があるといわれているからです。また、むくみ型の人も、あまり食べない方がいいとされています。

 さらに、白髪、不眠、高脂血症、がんなどを予防するとされるひじきも、健康食材としてよく挙がりますが、疲れやすい人は控えめにしたほうがいいそうです。

 『食べもので「体の不調」を治す本』は、自分の体質に合う食べものを教えてくれる食材辞典。まずは体質診断テストを行い、8つの体質のどれに当てはまるのかを診断。そして、全部で170品目以上ある食材全部について、自分の体質との相性を◎○△×の4段階で評価してくれます。
 自分の体質に合わない食材を不調にならずに摂取する方法も記載されており、冷え性の方がトマトを食べるのなら、ニンニクやスパイスを加えて加熱する。疲れやすい人がひじきを食べるのなら、鶏肉やニンジンを合わせて甘い煮物にするなど、簡単に作れるおすすめレシピも紹介されています。

 熱中症、食欲不振、貧血など、体調を壊しやすいこの夏、一家に一冊あると重宝するでしょう。
(新刊JP編集部)