国立情報学研究所が提供する台風情報「デジタル台風」と、ウェザーニュース会員が提供する各地の災害情報を地図上に写真とコメント付きで表示してくれる「減災リポート」とをGoogle Earthのマップ上に同時に表示させることで、台風の位置と周辺の被害状況とを同時に把握できるようになったのが「台風リアルタイム・ウォッチャー」です。

台風リアルタイム・ウォッチャー:台風情報と「減災リポート」のリアルタイム・マッシュアップ

http://typhoon.mapping.jp/



台風リアルタイム・ウォッチャー:台風情報と「減災リポート」のリアルタイム・マッシュアップ - Google ドキュメント

https://docs.google.com/document/d/1gZNEm3v9dW56fmDV0qjNe1Ga3LcaghpcinvtAY_EC4U/

台風リアルタイム・ウォッチャーを使用するにはGoogle Earthプラグインをインストールする必要があるので、「まだインストールしていない」という人は赤枠部分をクリック。



「ファイルを保存」をクリック。



ダウンロードした「GoogleEarthPluginSetup.exe」をクリック。



「実行」をクリック。



「インストールが完了しました。」と画面に表示されたら「閉じる」をクリック。



台風リアルタイム・ウォッチャーを開いた画面に戻ると、赤枠部分のようにページのリロードを勧められるので、ページを更新してみると……



こんな画面に。台風リアルタイム・ウォッチャーの操作方法は通常のGoogleマップと変わりないので難しい操作は一切必要ありません。台風リアルタイム・ウォッチャーでは最新72時間(3日)分のデジタル台風と減災リポートの情報が表示され、台風の位置と雲の写真は3時間ごと、それら以外の全データは30分ごとに自動更新されます。



画面左下にある赤線が台風第8号(ノグリー)のこれまでの経路。



そしてこれが最新の台風第8号の位置(7月9日12時)。



台風が徐々に近づいてきている九州全域には多数の黄色や青のアイコンが表示されまくっています。これらのアイコンは減災リポートの情報を基に表示されているもので、各色のアイコンが示す意味は画面左端の赤枠部分に書かれています。これによると、九州では「浸水・冠水・氾濫」を示す青色アイコンが所々で見られるので、九州に住む人は水害に備えておくと良さそう。



沖縄もまだまだ予断を許さない状況のようで、「浸水・冠水・氾濫」以外に「強風災害」や「ライフライン停止」といった表示まであります。



7月9日15時頃の関東圏にもポツリポツリと減災リポート情報が表示されており、一部には「浸水・冠水・氾濫」や「ライフライン停止」といったリポートも見受けられます。



台風リアルタイム・ウォッチャーを使いこなすには画面左上に表示されているパネルを使いこなす必要があります。例えば左上にある「減災リポート」をクリックすると、マップ上から黄色や青のアイコンが消えました。



「台風情報」をクリックすると、台風のこれまでの経路情報が消えます。



「静止気象衛星画像」をクリックすると、雲が晴れてマップや各情報が見やすくなりますが、台風の脅威が視覚的に伝わりづらくなります。



他にも、「日本全土」をクリックで日本全土が見られるようなカメラの位置に移動させたり……



「本州」をクリックで本州のみ表示。



「台風中心位置」をクリックすればマップの中心に台風がきます。



さらに「水平視点」をクリックするとカメラのアングルが水平方向からのものにチェンジ。



「垂直視点」をクリックすれば通常アングルに戻せます。



なお、台風リアルタイム・ウォッチャーには過去72時間分の台風情報と減災リポートの情報が表示されているので、画面左上にあるバーを左右にドラッグしてやれば、過去の台風&減災リポート情報を表示させることも可能。



これを動かせば、台風がどのように移動してきて、それに応じてどのように被害が拡大してきたのかを見ることができます。

台風リアルタイム・ウォッチャーで過去72時間の台風の動きを確認 - YouTube