ゲームでよく使うキーを付属の赤いキーに取り替えたり、スペースキーのデザインを変更して光らせることも可能

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パソコンの性能がどんどんハイスペックになってきている。それに加えて、以前女性向けPCケースを取り上げたように、デザイン性にこだわったモデルもたくさん出ている。それは店頭に行けば一目瞭然であるが、忘れてはならないのがキーボード。これなくしては、パソコンは使えない。で、その大事なアイテムも見た目にこだわった仕様のモデルが6月中旬、東京・秋葉原に突如現れた。それがなんとも、ユニークなのである。

「DK9008 Shine3」(ツクモ販売)という一見ふつうのブラックキーボード。メカニカルキーの押し心地は抜群、耐久性よしのゲーマー向けアイテムといえよう。しかしである。キートップをよく見るとなにやら光っているような……。そう、キーにLEDバックライトが内蔵されており、文字が光るのである。だが、それだけでは以前からあったものと変わらない。

では何が違うのかというと、キーボード上で8種類のイルミネーションを楽しめること。中には「オーロラ」というロマンチックなモードもあり、見ると、滑らかな発光の点滅が繰り返されるだ。これは驚き!

しかも、カスタム設定で、自分の好きなキーだけを発光させることもできる。たとえば、よく使うキー、場所を記憶したいキーだけを光らせることによって、使用感を向上させようというわけだ。確かに、どれも似たようなキーのなかで、特定のキーだけを光らせるというのは便利である。

それにしても、あえてこのようなイルミネーション仕様にするという意味はなんだろう。
「ゲームユーザーはパソコン本体やキーボード・マウスのデザインにこだわっている方が少なくありません。なので、このような製品(DK9008 Shine3)も定着していくかもしれません」(ツクモ)

うーん、そうかぁ。ゲーマーって意外とおしゃれなんだなぁ。部屋の照明を暗くして、キーボードのイルミネーションを楽しむというやり方は大いにあり得るだろう。それにしても、なんかキーボードとしてだけ使うのはもったいない気がする。

たとえば、リビングに置いて、光らせておけば、家族の注目を浴びるのは間違いないだろうし、ショールーム用のパソコンのキーボードとして使用すれば、お客さんの目をひきつけるだろう。そうした従来のキーボードの枠をこえたところで「DK9008 Shine3」の使い方をいろいろ考えてみるのがとても有意義なように思える。

「キーボードはしょせん消耗品なので、イルミネーション仕様にしても……」と思う人もいるだろう。確かに、バシバシ打ち込むものなので、いずれ壊れてしまうが、「DK9008 Shine3」は廉価版キーボードよりははるかに長持ちする頑丈なつくりになっているので、すぐに壊れるという可能性は少ないだろう。

「キーボードはいいものだと長持ちするので、ゲーマーだけでなく、入力作業をたくさんやる方にもお勧めです」(同)
そう、文字入力をたくさんやる人は、指の疲労を軽減する意味でも、メカニカルキーボードのキーの弾力性は有効だと思う。

ただし、打鍵の音がかなり周りに響くので、オフィスで使用するのは多少難アリかも。周りを気にせずプライベートな空間でバシバシ打つのがやはり望ましいだろう。

打ちやすさとデザイン性にこだわっているユーザーにおいてこそ、「DK9008 Shine3」は大いに活躍するであろう。
(羽石竜示)