■「トリプルキャンペーン」でNISAの使い方提案

 「トリプルキャンペーン」の「Step1」は、NISA口座で対象ファンドの「ファンドるいとう(投信積立)」を月2万円以上ご契約された方に、もれなく500円をキャッシュバックします。「Step2」は、その投信積立を1年間継続して行われた方に、1000円をキャッシュバックします。さらに、「Step3」として、1と2の両方に該当する方の中から抽選で合計4000名に総額1億2500万円が当たるというものです。

池田 「野村NISAチーム」は、これまで投資をしたことが無い方に向けて、わかりやすく制度説明や投資のアドバイスをすることなどを目的に昨年12月に発足しました。2月13日の「ニーサの日」には、東京・新宿駅でNISAイベントを開催し、3500セットの説明資料を配布し、500名強の方に抽選会に参加していただきました。

 野村證券とお取引のない方々と接点を得るため、TwitterやFacebookなどのSNSを活用してイベントの案内をするなど、様々な試みをしているところです。それだけ、NISAをきっかけにして投資を始めていただきたいという思いが強いですし、投資が初めての方でも安心してご相談いただけるような対応を心掛けていきたいと思っています。

――NISAの制度について改善要望は?

持丸 個人的に感じるのは、英国にある「Workplace ISA」のような、給与天引きで投資ができる制度にしていただきたいと思います。投資をしたことがない方にとって、投資のための口座を開きに行くことは、ハードルが高いことです。「401k(確定拠出年金)」のように、会社で手続きができて、しかも、給与から天引きで積立投資ができるようになると、NISAの普及は一気に進むと感じます。

 お客様からは、「制度を恒久化してほしい」、また、「損益通算ができるようにしてほしい」という声もよく聞きます。

池田 損益通算ができるようになれば、NISA以外の口座でも投資をしてみよう、という投資家が増えるのではないかと思います。

■「NISAイブニングセミナー」で「投資家デビュー」後押し

――今後のNISA向けの取り組みは?

持丸 NISAを通じて投資の経験のない方々に、投資のきっかけづくりを積極的に提案していきます。「貯蓄から投資へ」ということは、長年にわたって言われてきて、なかなか実現できなかった大きな課題ですが、NISAは証券投資人口を増やすきっかけになると思います。NISAチームでは、3月18日、25日、4月3日の3回シリーズで「NISAイブニングセミナー」を東京・日本橋本店で開催します。「女性限定」など、各回で特徴のある切り口を設け、みなさまの「投資家デビュー」を後押ししていきたいと思っています。

池田 野村證券は株式や投資信託などのリスク商品を扱ってきた長い歴史と経験がございます。投資スタイルはお客さまそれぞれですが、全国の支店でお客様一人ひとりに合った提案ができるかと思います。投資が初めての方も安心して相談できるということが、野村證券の強みでもあると思います。この強みを活かした提案を積極的に行っていきます。また、NISAチームは女性3人のチームですので、女性の視点を活かして、わかりやすい説明を心掛けていきたいと思います。

松澤 投資を始めたお客さまが、投資を開始するまで、投資した直後、また、相場変動時など、その時々において何に悩み、どんな不安を持つのかという点については、直に対応してきています。支店での営業経験も活かして、NISAを通じて初めて投資をされるお客さまの気持ちに寄り添ったセミナーや相談会などを企画していきたいと思っています。(編集担当:徳永浩)