とりあえず服を着ろ「キルラキル」12話、折り返し点で総括
折り返し地点です『キルラキル』12話。
どう収拾つけるの?と思っていたら。そうですか、やっぱりマコですか!
このアニメの最大の特徴は、って聞かれたら「マコがいることです」って答えるよ。
●キルラキル世界の作中ルール
流子の心を落ち着かせ、暴走を止めたるマコのシーン、良いシーンだけど明らかにおかしい。
皐月様と暴走流子の気迫エフェクトの中を、マコは泳いでいます。
三話のように、実際に神衣同士がぶつかりあうと、物理的波動が周囲に噴出するんでしょう。
でも泳げるものではない。
となると、効果エフェクトの中を、マコのみ別のルールで動いていることになります。
今までの流れを考えながら紐解いてみます。
まずこの世界、なんでもありとはいえ一定の法則には従っています。
・殴られたら痛いし、ふっ飛ばされるし、ケガもする。死ぬこともある。
・重力・爆風などは、基本現実に近い。
・相手が「どう感じるか」で、サイズや質量が視覚的に変わって見える
・文字、皐月様の後光のような漫画的エフェクトが物理干渉する。
例として、黄長瀬紬をあげてみます。
彼はただの、鍛えられた一般人です。神衣同士の対立の気迫には、押されて近づけません。
しかしこれらのルール以外の部分は、人間離れしたアクションを繰り広げます。
『キルラキル』の「限界」と「現実離れ」がここにあります。
これらのルールは基本的に、破られることがありません。
●飲まれない子、満艦飾マコ
ところが、満艦飾マコはこれらのルールを完全に無視します。
殴られても死ななない。ケガもしない。
『トムとジェリー』や『おそ松くん』のような、ギャグアニメのルールで動いています。
例えば黄長瀬紬の上にピアノが落ちてきたら、深刻に「やばい」です。
でもマコの上にピアノ落ちてきても、多分笑える。死なないから。
紬が「死んだか!?」と言うとシビアですが、マコが「しんだ?!」って言うと笑える。
「マコ超人説」もネットでは多くあがっています。
しかし、今回のエフェクトスイミングで、マコは『キルラキル』の世界のルールから逸脱してるキャラクターなのが、一層明確になりました。
今のところわかっているマコ特別ルール。
・短距離は一瞬でワープできる。
・ボコボコにされてもケガはしない。
・文字オブジェクトに触ることが出来る。
・エフェクトを物理として扱うことが出来る
・満艦飾家は大量殺人しているけど特に問題ない。
なんでこんな「マコ特別ルール」があるのか。
考えられるのは全く別の価値観が、物事を打開策するキャラだからです。
さらに、マコルール「友情のために動く」が機能しているので、余計な部分には踏み込まないため、話の芯はブレません。
彼女がこの世界で浮かないのは、覚悟を持っている人物だと、他のキャラクターから認められているからです。
蟇郡と仲がいいのは言うまでもなく、今回は皐月様にまで認められています。
これは伏線なんでしょうかね?
●もう一人のルールに則らないキャラ・縫
現時点で、もう一人『キルラキル』ルールに則らないキャラがいます。
針目縫です。
こちらはマコと違って、デザインやしゃべり方からして意図的に「浮いている」キャラとして描かれています。
縫はだいぶ前から「男じゃないか?」説があがっていました。
なぜなら「グランクチュリエ」はフランス語の裁縫師の男性形だから。女性は「クチュリエール」。
さらに、最近は「人形・ぬいぐるみ」説もあがっています。
手がものすごく冷たかったり、回想シーンで泡のように綿を吐いていたりするから。
彼女が生命戦維のぬいぐるみだとしたら、猿投山に生身で立ち向かえるのも説明がつく。
彼女は、「生命戦維」の謎を解くカギになりそうです。
●折り返し地点、今までのまとめ
12話で折り返し地点。一気に今までの流れが集約されました。
来年の2クール目に突入する前に、まとめてみましょう。
・流子の父殺しの真相
流子の父を殺したのは、針目縫で確定です。
纏博士が狙われたのは、鬼龍院一族以外で唯一、生命戦維の秘密を知っている人物だから。
彼はヌーディストビーチと手を組んでいて、生命戦維を断つために研究。その遺志を継いで、彼らは活動中。
「神衣・鮮血」は極秘裏に「森の中の枯れ葉」として地下に隠されていました。最初から流子に着せる予定だったのも、今回でわかります。
縫に殺人を命令したのは皐月様ということになっています。ただ、皐月様が流子を煽っているので、真相は不明。
・皐月様と本能字学園の真意
今は流子との戦いで得たデータを元に、極制服の強化を図っています。四天王も変える予定はなく、改良版極制服の開発に手を付けています。
なぜ流子にこだわり、敵になろうとしているのかは今だに不明。
現在、極制服による支配は関西以外全国に及んでいます。これから「三都制圧襲学旅行」に出て、全国支配を狙います。
今までは二つ星の部長が制覇に向かっていました。関西どんだけ強いんだ。
基本的に弱い生徒には異常に厳しい皐月様。しかし12話では生徒たちの避難誘導を行うなどの一面もあり、別に冷酷非情ではないようです。
母とは電話はしているものの、どうもうまくいっていない様子。
・ヌーディストビーチ
生命戦維は人を取り込んでしまう危険なものだ、離れるべきだ、と考え、生身で戦う反制服ゲリラ。
現時点では黄長瀬と美木杉の二人しか出ていません。組織系統があって、大規模に動いています。
爆薬や、裁縫ギミックの武器は、ヌーディストビーチ本部から支給されているもの。
美木杉は流子と鮮血が、鬼龍院家に対抗できる手段だと考えて誘導しています。
・鬼龍院家とリボックス社
リボックス社のトップは、皐月様の母、鬼龍院羅暁。
世界的企業のようですが、詳細は不明。皐月様のことは今は泳がせている状態?
羅暁は七色に光り、背中に7つの星の傷があります。
針目縫はリボックス社のグランクチュリエ(高次縫製師)。
縫の左目は纏博士に潰されたもの。縫の情報はヌーディストビーチにはあり、本能字学園にはありません。
皐月と縫は知人です。
・片裁ちばさみ
開発したのは流子の父親。生命戦維の生命そのものを断つことができる、現時点で唯一の武器。
もう片方を持っているのは、父を殺した時に逃げた縫。
大きさが自由自在に変わる理由は現時点では不明。鮮血と流子が暴走したとき、体と同化しています。
切られると、生命戦維そのものが機能を失う。これが「戦維喪失」。
・神衣と極制服の仕組み
神衣は「生命戦維100%」で作られた、意志を持った服。
生命戦維と会話できるのは、その血を吸わせた対象本人のみで、人体とコネクトして動きます。
現在確認できているのは、「鮮血」と「純潔」の二着。着ることだけならできますが、任意に着こなすことはできません。
本人が理性を失うと、着ている人間そのものを取り込んで神衣が暴走してしまうことも判明。
極制服は、現在30%の三つ星極制服まで開発。50%まで引き上げると人間側が耐えられなくなるところまでは分かっています。
極制服には「絆糸」というつなぎになる糸があり、それを切られると瞬時に壊れてしまいます。神衣は絆糸一本では壊れません。
まだまだ一部です。設定多いですねえ……。
ただしテーマの本質は「着るか着られるか」。
皐月様が何を考えているかを軸に、父の殺害の話から、生命戦維とはなんなのかの話に2クール目は移行していきそうです。
次の放送は三週間後! 長い!
あ、今週の見所は、全裸のさなげやま(ひらがな)を見て目を伏せる乃音ちゃんです。
『キルラキル』BD 1巻
「キルラキル」オリジナルサウンドトラック
(たまごまご)
どう収拾つけるの?と思っていたら。そうですか、やっぱりマコですか!
このアニメの最大の特徴は、って聞かれたら「マコがいることです」って答えるよ。
●キルラキル世界の作中ルール
流子の心を落ち着かせ、暴走を止めたるマコのシーン、良いシーンだけど明らかにおかしい。
皐月様と暴走流子の気迫エフェクトの中を、マコは泳いでいます。
三話のように、実際に神衣同士がぶつかりあうと、物理的波動が周囲に噴出するんでしょう。
でも泳げるものではない。
今までの流れを考えながら紐解いてみます。
まずこの世界、なんでもありとはいえ一定の法則には従っています。
・殴られたら痛いし、ふっ飛ばされるし、ケガもする。死ぬこともある。
・重力・爆風などは、基本現実に近い。
・相手が「どう感じるか」で、サイズや質量が視覚的に変わって見える
・文字、皐月様の後光のような漫画的エフェクトが物理干渉する。
例として、黄長瀬紬をあげてみます。
彼はただの、鍛えられた一般人です。神衣同士の対立の気迫には、押されて近づけません。
しかしこれらのルール以外の部分は、人間離れしたアクションを繰り広げます。
『キルラキル』の「限界」と「現実離れ」がここにあります。
これらのルールは基本的に、破られることがありません。
●飲まれない子、満艦飾マコ
ところが、満艦飾マコはこれらのルールを完全に無視します。
殴られても死ななない。ケガもしない。
『トムとジェリー』や『おそ松くん』のような、ギャグアニメのルールで動いています。
例えば黄長瀬紬の上にピアノが落ちてきたら、深刻に「やばい」です。
でもマコの上にピアノ落ちてきても、多分笑える。死なないから。
紬が「死んだか!?」と言うとシビアですが、マコが「しんだ?!」って言うと笑える。
「マコ超人説」もネットでは多くあがっています。
しかし、今回のエフェクトスイミングで、マコは『キルラキル』の世界のルールから逸脱してるキャラクターなのが、一層明確になりました。
今のところわかっているマコ特別ルール。
・短距離は一瞬でワープできる。
・ボコボコにされてもケガはしない。
・文字オブジェクトに触ることが出来る。
・エフェクトを物理として扱うことが出来る
・満艦飾家は大量殺人しているけど特に問題ない。
なんでこんな「マコ特別ルール」があるのか。
考えられるのは全く別の価値観が、物事を打開策するキャラだからです。
さらに、マコルール「友情のために動く」が機能しているので、余計な部分には踏み込まないため、話の芯はブレません。
彼女がこの世界で浮かないのは、覚悟を持っている人物だと、他のキャラクターから認められているからです。
蟇郡と仲がいいのは言うまでもなく、今回は皐月様にまで認められています。
これは伏線なんでしょうかね?
●もう一人のルールに則らないキャラ・縫
現時点で、もう一人『キルラキル』ルールに則らないキャラがいます。
針目縫です。
こちらはマコと違って、デザインやしゃべり方からして意図的に「浮いている」キャラとして描かれています。
縫はだいぶ前から「男じゃないか?」説があがっていました。
なぜなら「グランクチュリエ」はフランス語の裁縫師の男性形だから。女性は「クチュリエール」。
さらに、最近は「人形・ぬいぐるみ」説もあがっています。
手がものすごく冷たかったり、回想シーンで泡のように綿を吐いていたりするから。
彼女が生命戦維のぬいぐるみだとしたら、猿投山に生身で立ち向かえるのも説明がつく。
彼女は、「生命戦維」の謎を解くカギになりそうです。
●折り返し地点、今までのまとめ
12話で折り返し地点。一気に今までの流れが集約されました。
来年の2クール目に突入する前に、まとめてみましょう。
・流子の父殺しの真相
流子の父を殺したのは、針目縫で確定です。
纏博士が狙われたのは、鬼龍院一族以外で唯一、生命戦維の秘密を知っている人物だから。
彼はヌーディストビーチと手を組んでいて、生命戦維を断つために研究。その遺志を継いで、彼らは活動中。
「神衣・鮮血」は極秘裏に「森の中の枯れ葉」として地下に隠されていました。最初から流子に着せる予定だったのも、今回でわかります。
縫に殺人を命令したのは皐月様ということになっています。ただ、皐月様が流子を煽っているので、真相は不明。
・皐月様と本能字学園の真意
今は流子との戦いで得たデータを元に、極制服の強化を図っています。四天王も変える予定はなく、改良版極制服の開発に手を付けています。
なぜ流子にこだわり、敵になろうとしているのかは今だに不明。
現在、極制服による支配は関西以外全国に及んでいます。これから「三都制圧襲学旅行」に出て、全国支配を狙います。
今までは二つ星の部長が制覇に向かっていました。関西どんだけ強いんだ。
基本的に弱い生徒には異常に厳しい皐月様。しかし12話では生徒たちの避難誘導を行うなどの一面もあり、別に冷酷非情ではないようです。
母とは電話はしているものの、どうもうまくいっていない様子。
・ヌーディストビーチ
生命戦維は人を取り込んでしまう危険なものだ、離れるべきだ、と考え、生身で戦う反制服ゲリラ。
現時点では黄長瀬と美木杉の二人しか出ていません。組織系統があって、大規模に動いています。
爆薬や、裁縫ギミックの武器は、ヌーディストビーチ本部から支給されているもの。
美木杉は流子と鮮血が、鬼龍院家に対抗できる手段だと考えて誘導しています。
・鬼龍院家とリボックス社
リボックス社のトップは、皐月様の母、鬼龍院羅暁。
世界的企業のようですが、詳細は不明。皐月様のことは今は泳がせている状態?
羅暁は七色に光り、背中に7つの星の傷があります。
針目縫はリボックス社のグランクチュリエ(高次縫製師)。
縫の左目は纏博士に潰されたもの。縫の情報はヌーディストビーチにはあり、本能字学園にはありません。
皐月と縫は知人です。
・片裁ちばさみ
開発したのは流子の父親。生命戦維の生命そのものを断つことができる、現時点で唯一の武器。
もう片方を持っているのは、父を殺した時に逃げた縫。
大きさが自由自在に変わる理由は現時点では不明。鮮血と流子が暴走したとき、体と同化しています。
切られると、生命戦維そのものが機能を失う。これが「戦維喪失」。
・神衣と極制服の仕組み
神衣は「生命戦維100%」で作られた、意志を持った服。
生命戦維と会話できるのは、その血を吸わせた対象本人のみで、人体とコネクトして動きます。
現在確認できているのは、「鮮血」と「純潔」の二着。着ることだけならできますが、任意に着こなすことはできません。
本人が理性を失うと、着ている人間そのものを取り込んで神衣が暴走してしまうことも判明。
極制服は、現在30%の三つ星極制服まで開発。50%まで引き上げると人間側が耐えられなくなるところまでは分かっています。
極制服には「絆糸」というつなぎになる糸があり、それを切られると瞬時に壊れてしまいます。神衣は絆糸一本では壊れません。
まだまだ一部です。設定多いですねえ……。
ただしテーマの本質は「着るか着られるか」。
皐月様が何を考えているかを軸に、父の殺害の話から、生命戦維とはなんなのかの話に2クール目は移行していきそうです。
次の放送は三週間後! 長い!
あ、今週の見所は、全裸のさなげやま(ひらがな)を見て目を伏せる乃音ちゃんです。
『キルラキル』BD 1巻
「キルラキル」オリジナルサウンドトラック
(たまごまご)