試合 :東アジアカップ2013
開催日:2013年8月14日
結果 :ウルグアイ勝利
スコア:「2−4」
得点者:フォルラン フォルラン スアレス 香川真司 ゴンサレス 本田圭佑


日本代表選手評価(10点満点)

FW:柿谷曜一朗
MF:香川真司 本田圭佑 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 長谷部誠
DF:酒井高徳 今野泰幸 吉田麻也 内田篤人
GK:川島永嗣

FW:豊田陽平
MF:香川真司 本田圭佑 岡崎慎司
MF:遠藤保仁 山口螢
DF:駒野友一 今野泰幸 伊野波雅彦 酒井高徳
GK:川島永嗣


柿谷曜一朗:5点

主力メンバーの中に入っての初試合。相手は強豪ウルグアイ。そこを考えれば合格点のパフォーマンスだったと思う。力強さは無くてもテクニックと動きでポストプレーはできていたし、絶えず裏を狙える、個のドリブルで仕掛けられる、というのはやはり相手に脅威を与えられる。前半33分、柿谷のあの岡崎からのパスを受けてシュートを撃ったチャンスのシーンは、柿谷自身が個の力で相手からボールを奪って作ったものだったし、前田のようには守備はしていなかったとしても、CFとしての守備力にも問題は無いように思う。後は、世界の強豪相手との対戦経験を重ねて、もっと感覚を研ぎ澄ます事が鍵になってくるのではないだろうか。感覚が世界の強豪相手の感覚にまで研ぎ澄まされていたならば、前半33分のシュートは決められていたのではないかと思う。


本田圭佑:5点

直接FKからの得点はいつ振りぐらいだろうか? FKの感覚から判断しても調子は戻ってきているように思う。また、柿谷を活かそうとしていたプレー振りにも好印象を受けた。CSKAでのムサやラヴがそうであるように、CFには柿谷のようなタイプの選手の方が本田との相性は良い。ただ、もう少しサイドでも起点を作って欲しかった。特にもっと右サイドのゾーンでプレーして欲しかった。何度も書いているように、岡崎は早いタイミングでCFの位置へ移動してしまうので、その場合には本田が右の2列目の位置でプレーしないと右サイドでのパス回しが詰まってしまう。内田と長谷部だけになってしまうから、その2人のところでのパスを狙われて奪われてしまう。個でどうにかするタイプではない内田を孤立させてしまうから、内田のミスが増えてしまう。つまり、岡崎がCFの位置に移動した場合には、本田が右サイドに移動しないとトライアングルが作れない、という事。

前半の30分頃には、その状態を見兼ねて遠藤が右の2列目まで移動してプレーしたのだが、そこでボールを奪われ、本田が遠藤のカバーでボランチの位置まで下がり、しかし、遠藤が戻ってきそうだったので本田は前に上がって、ちょうど本田が前に上がって遠藤も戻りきれていなかったその瞬間のボランチのスペースを使われてシュートまで持って行かれた、というシーンがあった。内田が前に上がっている状態では右ボランチの長谷部は前に上がれない。左ボランチの遠藤が右の2列目まで行くのであれば、そこから守備に切り替わった時には、左SHの香川かトップ下の本田が遠藤の位置を埋め、一度完全にボールが切れるまではそのままボランチとしてプレーしなければならない。但し、遠藤ではなく本田が右に移動していればそういう難しい事も無いわけで、それで香川が本田の位置である中央に移動すれば良いわけで、後半には本田が右サイドでプレーするように修正した事で香川の得点も生まれたし、本田には前半からそうして欲しかったと思う。


香川真司:5点

90分間、よくバランスを取りながらプレーできていたし、香川が言っている攻撃的にというのがこの試合程度のプレーの事であるならば問題は無い(但し、試合後の香川の「失点しないように守るのかというとそれは僕らのスタイルじゃない」と「これぐらいのレベルであればそこまで守備的になる必要はない」という発言には首をかしげたくなるが・・・)と言える。そして、起点にもなれていたし、得点も取ったし、全体的なパフォーマンスのアベレージとしては高かったのだが、ところが、4失点目の原因の1人は香川だった、という事が残念だった。得点を決めたゴンサレスに香川は気が付いていたし、高徳も香川にゴンサレスをケアするように指示を出していたのだが、結局は最後のところで香川のゴンサレスへのマークがルーズになり決められてしまった。香川もかなり悔しがっていたが、そういうところで最後まできちんと守備対応できるかどうか、やはりそこだろうと思う。そして、失点が多い原因は個の対応にある、というのもそういう事。