大人も職場では子どもレベル!?「魅力がないとつらく扱われる」 米ミシガン州立大学研究

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仕事場は大人社会と言いますが、案外私たちは自分で思っているほど「大人(おとな)」ではないかも知れません。

職場での人間関係について米ミシガン州立大学が調査研究を行ったところ、“魅力的ではない”人は“魅力的な人”より職場でけなされることが多く、出世や与えられる仕事にも影響しているといいます。

●職場の人間関係は子どもと同レベル
「私たちは、自分たちのことをプロフェッショナルで大人だと思っていますが、実は学校で子どもがしていることと同レベルのことをしばしばしているのです」と今回の相互関係を発見したブレント・スコット助教授。過去の研究では、容姿が良い子ほど学校で人気があるとの結果も出ています。

●魅力度で変わる同僚からの態度
この調査には、健康セクターで働く114人の従業員が参加。同僚間の悪口や陰口、笑いものにするといったイジワルな行動について1人1人にインタビューしました。

さらに、この会社とは全く関係のない人を集めた別のグループには、その会社の従業員の写真をそれぞれ見せ、魅力度を判定してもらいました。

そして、この二つの結果を照らし合わせたところ、そこにははっきりとした相互関係が見られたのです。

従業員の写真を初めてみる人たちから「魅力がない」と判定された従業員は、「魅力的」と判断された同僚より会社で同僚からつらく扱われていることがインタビューから分かったのです。

これには他の人がやりたがらないつまらない仕事を与えられることや昇進のチャンスを見逃されているといったことも含みます。

さらに、各従業員がどれだけフレンドリーで感じのよい性格の人かどうか知るため、従業員の家族、パートナー、友だちからのアンケートも取りました。ここでも、「付き合いにくい」、「フレンドリーではない」との評価が下った従業員は、会社でも同僚の受けが悪かったそうです。

「この結果は、容姿と性格の両方が職場関係へどう影響するかを示しています」とスコット氏。

大人社会も子ども社会もフタを開ければ対して差はないということでしょうか。大人は、自分たちが思うほどに「オトナ」ではないのかも知れませんね。


※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。


参考:Ugly people are less likely to succeed in the workplace because they are bullied by ‘cruel and harsh’ attractive colleagues
http://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2344949/Ugly-employees-likely-bullied-cruel-harsh-attractive-colleagues.html#ixzz2XSQjK9N3