自身の尖閣諸島上陸を追った映画『尖閣ロック』公開を報告したTOKMA

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 昨年9月、中国での反日デモが加熱する中、尖閣諸島の魚釣島へ上陸し話題となったミュージシャンのTOKMAが27日、都内で「TOKMA日本 列島上陸キャラバン “Get Your Freedom 2013” 中間報告 東京ライブ」を行い、自身の尖閣諸島上陸を追ったドキュメンタリー映画『尖閣ロック』が、尖閣諸島のお膝元となる石垣島をはじめ、全国で公開されることを報告した。

 映画『尖閣ロック』は、2012年9月18日に中国漁船が尖閣諸島へ迫るという報道の中、尖閣諸島・魚釣島へ上陸した日本人の一人であるTOKMAを追ったドキュメンタリー。上陸前日と当日の島におけるロックの熱唱、帰還までを描いた作品で、この日のライブでは同作品の制作・企画・撮影・監督・編集を務める園田映人もステージに上がり、映画のPRを行った。

 ステージに登場したTOKMAは「昨年魚釣島に行ったのは僕です。その後書類送検されましたが不起訴になりました。今日は思い切り歌えます」と発言しショーを開始。そしてステージの中ごろ、「あのやばい映画が公開されます」と前置きすると、「仲間がいました。日本を良くしたいと思っている人たちがいたんです。『尖閣ロック』が全国公開されます。沖縄の石垣島会館でも上映されます」と本作の劇場公開を報告した。

 刺激的な題材ゆえに公開に二の足を踏む劇場が多く、なかなか公開先が見つからなかったというTOKMA。共にステージに上がった園田監督は「一番言いたかったことは、尖閣諸島は日本の領土であるということ。この作品で一人のミュージシャンが『自分のため』から『人のため』に、ぐぐっと舵を切るさまが見られる」とコメントした。

 映画は6月22日からまず渋谷で公開されるが、6月23日の「慰霊の日」に合わせ、映画館のない石垣島でも石垣市民会館を使って上映されるとのこと。その後7月に那覇桜坂劇場でも上映が決まっているという。公開に向け監督は、デヴィ夫人から激励の言葉を受けたといい、TOKMAは「この国はまだまだ沈むわけにはいかない。なぜなら国旗が太陽だからです。日本を守ります。本気です」とコメント。映画の主題歌「GET YOUR FREEDOM!!」を熱唱し、客席に気持ちをぶつけていた。(取材・文 名鹿祥史)

映画『尖閣ロック』は6月22日よりオーディトリウム渋谷ほか全国順次公開