怒らせてしまった先輩の機嫌を一瞬で変える、魔法のアイテム

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ちょっとした気の緩みで仕事で失敗してしまうことは、誰にでも起こりえるもの。そんなときに上司や先輩に叱られると、気分が重くふさぎこんでしまったり、「自分のせいじゃない!」と責任転嫁してさらに上司や先輩の怒りを買ってしまったり。どちらにしても職場の雰囲気を悪くして、居心地が悪くなってしまったなんてことはない?

いったん怒らせてしまうと、後でひたすら謝ってもなかなか相手の機嫌を取り戻すことはできないもの。とはいえ、怒られることを恐れてビクビクしていると、不思議とまた同じ失敗を繰り返してさらなる怒りを買う・・・なんてことにも。

「そんなことにならないための最強アイテムは、菓子折りです!」と、ライフアップカウンセラーの岡野あつこさんは断言する。

「菓子折りなんて古臭いイメージがあるし、若い人がやると違和感を持たれそう・・・なんて思うかもしれませんが、効果は絶大です。先輩なら1500円、部長や課長クラスなら2000円程度を目安にして。お菓子などの食べ物は、後に残るものではないのでもらうほうも気がラク。また、相手の好みをじっくり考えながら菓子折りを選んだという心配りは相手に伝わり、逆立った心を和らげるのです。そのとき気を付けたいのは、モノを渡すのではなく、申し訳ないという気持ちを渡しているんだと思うこと。例えば、職場の近くなどで簡単に手に入るものを選ぶと、お手軽な印象や形式的な印象を与えてしまい、気持ちがなかなか伝わりません。人気のお菓子など、入手しにくいものを選んで、思いの強さを相手に感じ取ってもらうことが重要です」(同)

さらに大切なのは、渡すタイミングなのだとか。普通に考えると、先輩や上司からのお叱りの言葉を受け止め、ひととおりの弁解や謝罪をしてから、最後に渡すものだと思いがち。でも、謝罪の気持ちを伝える菓子折りの場合は、先に渡すのが正解。先に渡すことで相手の怒りを早い段階で静めることができるので、お互いに気持ちよく和解できる状態になりやすいのだそう。

「気持ちを先に届ける」という意識で菓子折りを手渡せば、失敗を挽回するだけでなく、「気配りができる人」というプラスの印象も与えることができるはず。ピンチを乗り切るための切り札として、菓子折りの使い方を覚えておいて損はなさそう!



岡野あつこ
ライフアップカウンセラー・夫婦問題研究家・NPO法人日本家族問題相談連盟理事長。自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人をひとりでも多く救いたいという思いから、 離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに22年間、2万5千件以上の相談を受ける。近年では夫婦問題に限らず、人生の幸せをキーワードに恋愛、結婚、仕事、お金、人生を向上させる“夢かなえ塾・わらしべ成功塾”を運営。近著に『不安の片づけ』(中経出版)がある。