再び海外に羽ばたけ、ニッポン企業?/日沖 博道
多くの中小・中堅企業が進出を検討している東南アジア新興国市場もリスクからは無縁ではない。例えば「日本人リスク」である。

ニッポンの中小・中堅企業の海外市場進出に関し、最後にリスクの話をしたい。先に述べた実際に進出した企業の話でも気になったのだが、日本企業のリスク感覚にはどこか不思議なズレが常にある。

戦略的に考えて絶好の機会なのに、他の企業(特に近い業種の企業)が行動を起こしているように見えないと腰を上げない。逆に客観的にはリスクが高まっているのに、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」とでもいうように、同じところに集中しようとする(中国進出はまさにこの典型であった)。

今、多くの中小・中堅企業が進出を検討している東南アジア市場も発展途上ゆえに、ある種のリスクからは無縁ではない。
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東南アジアに典型的なリスクとは、例えば「日本人リスク」である。他の地域に比べ現地在住の長い日本人が多いのが東南アジアの特徴だが、彼らが結構悪さをするのである。十分に戦略を練らずに「とりあえず現地に行きゃあ何とかなるだろう」と安易に現地事務所を開設して現地の商売の糸口を掴もうとする(ある意味、元気のいい)中小企業の現地責任者が、彼らのカモになる事例が続発しているのである。

弊社ではこうしたリスクを解説するセミナーを2月中旬に実施するので、ご興味のある方は是非参加して欲しい。
http://www.pathfinders.co.jp/seminar

もちろん怖がらせることが目的ではないが、こうしたリスクをしっかり認識し、対策・準備を講じた上で進出して欲しいと願う次第である。
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