循環型物流の実現に向けて、物流の域にとどまらず各種サービスを垂直展開している株式会社ウインローダー。
今回は同社の広報活動強化の経緯について探ってみた。

ゴミゼロに向けた一気通貫の仕組みを構築

従来の物流業界は、メーカーから問屋、小売店、そして消費者へと届けるまでを事業領域としていた。しかし消費者へ届けた物も、いずれは利用されなくなる時が来る。そこでそのような物品を集荷し、リユースなどして、再びメーカーへと戻していく、そんな循環型物流を実現させようと考えたのが、同社が展開する「エコランド」だ。

具体的には、まず消費者から集荷した物品を、同社が運営するネットオークションサイトへ出品する。そこで落札されればそのまま落札者の手に渡るが、落札されなかった物についても、まだ使えると判断された物は同社運営のリサイクルショップへ、リユースできない物については、ゼロエミッションセンターと呼ばれる工場に運ばれて資源ごとに分別する。



また最近では“お部屋”をサポートする事業というように価値転換を図り、20〜30代の働く女性を対象に部屋の片付けサービスなども提供している。

物流業界の活性化・地位向上に向けて、広報強化を志願

そんな既存の物流業界の事業モデルを脱却して新しい試みを行っている同社。新たな取り組みと言う点では、同社は60年以上の歴史がありながら広報活動を始めたのもここ数年だそうだが、そのきっかけは一人の新卒社員だった。

現在広報担当を務める阿賀清恵さんは2008年に新卒で入社したが、実は大学時代までは物流にあまり関心が無かったと言う。しかし就職活動の過程で、物流は社会的に低く見られがちで3Kの代名詞のように言われがちだが、実は物流がないと社会生活が一切成り立たない、縁の下の力持ちのような存在であることに気づいたのだそうだ。

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